9/26
パリ散策
今日は同じクラスだったくーまんに会う日である。τがくーまんと連絡を取ってくれていたのだが、18:00にNation駅待ち合わせとなり、それまでは個別に行動しようということになった。
12:00にColonel Fabienを出てパリへ。最初は凱旋門の近くの駅(Charles de Gaulle - Étoile)で降りてパリを散策しようと思ったのだが、メトロに長く乗っているのがめんどくさくなったのでルーブル美術館の最寄り駅であるPalais Royal Musée du Louvreで下車。そこから散策を始めることにする。
まずはピラミッド。思ったより大きかった。近くのベンチで座っていたら子供がよってきてサインしろと言ってきた。噂には聞いていたので拒否。コンコルド広場を通って凱旋門へ向かう。考え事をしながら散歩するのには丁度いいなとか考えながら歩く。凱旋門までは結構歩いた。凱旋門自体は常に見えているのだが、距離は長いので歩いていてもなかなかたどり着かない。
後でGoogle mapで調べたところ、ルーブルのピラミッドから凱旋門まで3.7kmあったようである。シャンゼリゼ通りは思ったより空いていて、さくさく歩くことができた。できればお昼ごはんを食べたかったが、価格が高いことから断念した。地下道を通って凱旋門の真下に行くと、凱旋門の上に登るための券が買える。早速購入し、セキュリティチェックを受けてから凱旋門の上へ。
エッフェル塔やルーブル美術館のみならず、(おそらく)la défenseの辺りの高層ビル群なども見えた。景色とは関係ないが、螺旋階段を登る途中で立ち止まる人や疲れている人が散見されたので、ここに飲み物を売る人とかがいれば売れるだろうなと思った。単に自分が飲みたかっただけというのもあるが。
凱旋門からエッフェル塔が割と近そう&道がわかりやすそうだったので、せっかくパリに来たしということで行くことにする。凱旋門の地下から出るところでまた女の子にサインをしろと言われたが、スルーした。どこから来るのだろう。お腹も空いたし喉も渇いたし軽く何か食べたいなあとか思いながら歩く。凱旋門とエッフェル塔の間はオフィスビルが立ち並んでいる感じだった。暫く歩いてエッフェル塔に到着。
エッフェル塔近くの屋台でファンタオレンジを買ったが、値段が3.5€で思わず「ぼったくりかよ」と言いそうになった。相場が分からないがこんなものなのだろうか。謎の人形や自撮り棒を売っている黒人の人たちがたくさんいた。ちょっと疲れたのでベンチに腰掛けたらまた女の子にサインを要求された。有名人になった気分である。丁重に(でもないけど)お断りした。
セキュリティチェックを受けてエッフェル塔の中へ。とは言っても、高いところには凱旋門で登ったのでここでは高層階に上がらないことにする。しばしぼーっとしたり、セーヌ川をはさんで対岸にあるシャイヨー宮(Palais de Chaillot)を写真に収めたりして過ごす。
30分ほどぼけっとしてから、セーヌ川に沿ってポンピドゥーセンターに向かう。ポンピドゥーセンターは元大統領のポンピドゥーが提唱したもので、開館は1977年である。自分はその建物に興味があった。ルーブル美術館、パレ・ロワイアルを経由してのんびりポンピドゥーセンターまで歩いた。パレ・ロワイアルではダニエル・ビュレン作の現代アートを見ることができた。犬の散歩をする人、逆立ちをする人など、色々な人がいた。
東にずーっと進んでポンピドゥーセンター到着。もう少し東に行くとレインボーフラッグを掲げた店がたくさんあったようだが、今回そこまでは行かなかった。
時間的にポンピドゥーセンターを見て回るのは厳しそうだったので、入館をして雰囲気だけでも味わうことにする。ここでもセキュリティチェックがあった。全体的にアバンギャルドな感じだなあと思った。そんなこんなでくーまんに会う時間が近づいてきたため、メトロを使ってChâtelet駅からNation駅に向かう。無事落ち合うことができた。くーまんからはモロッコのお土産をもらった。夜ごはんはNation駅の近くにあるtotoというお店で食べた。近況報告をお互いにしながら、謎の難しい名前のついた鶏肉料理やワインを頂いた。
都市交通などのインフラの話や、今後の人生の話をした。普段なかなかできない話がたくさんできて、とても充実した時間だったと思う。夜ごはんを食べた後Nation駅でくーまんと別れ、Colonel Fabien駅の宿に戻って就寝した。
9/25
本日の旅程
今日の最終目的地はパリだが、せっかくフランスに来たのにワインの名産地に行かない手はないだろうということで、ボルドーを経由することに。例によってTGVに乗ってトゥールーズからボルドーへ。2時間ちょいで到着。外装は工事中の部分が多かった。
まずは帰りのパリまでの電車の切符を買った。今回はTGVの一等車の指定席なしである。二等車は席が埋まっていた。まあTGVは新幹線のようなものであり、基本的には事前予約するべきなので当然と言えば当然である。一等車の席なしも僕たちの分で売り切れたようなので、これでもラッキーな方である。これを逃したらボルドー泊であった。
券をとった後お昼ごはんを食べようということで駅前から中心部に向かっててくてくと歩く。ワインを飲めておいしそうなものがあり、なおかつ安い店を探す。日曜ということもあって開いているお店が少なかったが、1kmほど歩いたところで良さそうなお店を発見。ワイン、チーズの盛り合わせなどを注文する。
最高だった。店主さんも良い人で、居心地がとてもよかった。ワインがおいしかったため1本ボトルで購入した。
気分も良くなったところで散歩再開。ガロンヌ川に向かう。ブルス広場の水鏡とカンコンス広場にあるジロンドの記念碑を見た。水鏡を夜訪ねると水面に宮殿が映ってとても綺麗らしいが、真っ昼間だったので子供たちが水遊びをしているだけだった。これはこれでよかった。
カンコンス広場では、某ネズミをテーマにした遊具が多数建設されている途中だった。雰囲気が壊されているようで少し残念。ジロンドの記念碑は遠目にしか見ることができなかった。もしかしたらもっと近づけたのかもしれない。
一通り観光してボルドー駅へ。19:20ボルドー発のTGVでパリのモンパルナスへ向かう。所要時間はおよそ3時間である。発車まで時間が余っていたため、ワインを探したり駅のベンチに座ったりして時間を潰す。若い男の子などにお金をせびられたりするがスルー。この手合いはどこにでもいるらしい。
夕飯を買ってTGVに乗車。注文時に"le mixte"と言ったつもりが"deux mixtes"で注文が通っていて、2つサンドイッチが出てきた。言うべきか迷ったが、まあ翌日の朝ごはんに丁度いいかと思い直す。TGV内で夕飯を食べる。
22:40にパリに着いた。ここからメトロに乗り換えて宿に向かう。パリのメトロはとかく良い噂を聞かないため、気をつけて乗車する。結局何事もなく、宿の最寄りのColonel Fabien駅に到着。0:00前にチェックインし、そのまま就寝した。
9/24
本日の旅程
ニース空港で2時間ほど睡眠し、予定のたて直しをする。昨日夜行バスを逃したので、やや費用は嵩むが飛行機(easyjet)を使うことに決定。12:00発のトゥールーズ行きの飛行機を予約した後、宿を予約する。今日の予定は
という感じなので、トゥールーズの中心部からメトロで20分ほどのRamonvilleという駅の近くの宿を取った。
おはようのレッドブル。
12:00に飛行機に乗り、爆睡して13:10にトゥールーズのBlagnac空港に到着。
今回トゥールーズ-アンドラ公国間の移動ではBlaBlaCarというサービスを利用した。これは民間の人に目的地に連れていってもらうサービスで、米国でのUBERに似ている。日本では法整備とかの面で難しそうなやつである。結構メジャーなサービスであるらしいが、9/20にベトナムで経験したぼったくりタクシーの一件もあり、τも自分もかなり警戒をしていた。
運転手さんの所へ行くため、Blagnac空港から歩いたり走ったりして移動する。めちゃくちゃ暑い。途中でバスに乗ったりしつつ、待ち合わせ場所であるメトロのジャンヌダルク駅に到着。運転手さんは気の良さそうなイケメンおっさんだった。
4人目の同乗者であるおばあちゃんを乗せてアンドラ公国へ出発。片道3時間の旅である。おばあちゃんは走り始めて1時間半くらいしたところで降りていった。
運転手のおじさんは英語が堪能で、道中では様々な話を聞いたり、逆に質問されたりした。ゲームや映画、フランス人をどう思うかなどについて話した。おじさんはやけにフランス人の悪口を言っていた。何だかんだでアンドラ公国のPas de la Casaに到着。この町はアンドラ公国とフランスの国境に位置する小さな町である。
ぶっちゃけて言うと、アンドラ公国に来た主な理由が「アンドラ公国に足を踏み入れること」だったために到着した時点で目的はほぼ達成されているのだが、まあそれだとあまりにも味気ないということで1時間ほど散策。とはいえ、食料品店や洋服店といったショップしか存在しないので観光も何もない。物価が安く、フランスから買いに来る人が多いからこうなってしまうらしい。とりあえず家族へのお土産としてミニオンズのぬいぐるみを購入。残念ながら安くはなかった(後で母親から「ミニオンズは普通青いズボンをはいているからこれは偽物なのでは?」と指摘された)。
ぶらぶらしてから帰途につく。買い物帰りのおばさんが最後まで一緒だった。午後9時頃にジャンヌダルクに到着し、そのあと宿のあるRamonvilleへ移動。Ramonvilleでは晩ごはんということでビールとハンバーガーを頂いた。地元民御用達のお店らしく、入店時は怪訝な顔をされたものの、味とサービスは確かだった。
ごはんを食べ終わってから宿を探す。ごはんを食べていた場所の近くにあるはずだったのだが、Google map上で存在するはずの場所にホテルが見つからず、暗い所をしばらくうろうろする。何が出現するか分からず非常に怖かったが、 通りがかった地元民の人に道を聞くことで事なきを得た。ホテルに無事到着し、ニースで買ったワインを飲んだ。
緊張から解放されていつの間にか就寝。
9/23
朝起きて昨日と同じ朝ごはんを食べた。
朝ごはんを食べたあと、まずは聖ニコラ ロシア正教会大聖堂というロシア正教の教会へ。ロシア正教の教会としてはヨーロッパではもっとも大きいらしい。蚊が多かった。
中では10€で色々な案内してくれるサービスがあった。何と案内の人(ロシア人)は日本の筑波に15年前まで15年間住んでいたらしく、教会の案内も日本語でしてくれた。ロシアとニースの関係は思いの外深く、1860年頃にまで遡れるらしい。意外な発見である。自分は受験の時は世界史選択で、地中海周りの歴史はごちゃごちゃしていてあまり好きではなかったが、フランスに来てから俄然興味が湧いてきた。勉強し直したいと思う。
教会を後にしてカンヌ行きのバスに乗るために海岸沿いのバス停を目指す。Gambetta通りを南下し、海岸に出た瞬間にカンヌ行きの200番バスが目の前を通りすぎていったのでダッシュで追いかけた。無事に間に合い、カンヌへ行くことを運転手さんに告げて1.50€を払って乗車した。
バスに揺られること2時間弱、カンヌに到着した。カンヌでやることはに見つからなかったので、とりあえず映画祭の舞台であるPalais des Festivals et des Congresに行って写真を撮った。
昼も良い時間だったので駅前のケバブのお店でチーズチキンなどを頼んでテイクアウトして食べた。やたら対応が悪かった。
カンヌからニースへ戻ると既に16:00をまわっていた。τの友人と再会し、お土産を渡したり写真を撮ったりしてからニース空港へ向かう。予定としては、
20:00 - 5:15 ニース空港→トゥールーズ by 夜行バス
トゥールーズ→アンドラ→トゥールーズ by BlaBlaCar(後述)
という感じであった。夜行バスとBlaBlaCarの予約・決済を済ませた後に空港へ向かう。バスの発着場所はA cote de l'aeroport de nice(ニース空港のちかく)と書いてあったので、バスに乗って空港に行くことにした。
200番バスに乗ってカンヌに行く時、途中にニース空港があったためそれに乗ろうと思ったのだが、200番バスはどうやら空港での降車が出来ないようだった。そこでバス停を移動し、98番バスでニース空港へ。
大分時間がぎりぎりであり、19:40にチェックインする必要があるのにも関わらず空港到着が19:40過ぎだった。その上、空港に到着してからバスを探すも見つからない。具体的な場所がチケットに書いていないことと、空港の職員に聞いても間違った情報ばかり教えてくるのが原因である。結局どこに夜行バスが止まっているか分からず、夜行バスは逃してしまった。夜行バスだけでなく、24日に予約したトゥールーズ - アンドラ間のBlaBlaCarもパーになり、予定の建て直しを余儀なくされた。お金も予定も失い、とりあえず翌日飛行機でトゥールーズに行けたら行くことにして空港で就寝。