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10/7ケルンマラソン

ケルンマラソン当日。コースの高低図は以下のようになっている。前回のJungfrau marathonに比べると信じられないくらい平坦である。

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https://koeln-marathon.de/strecke/

7時半頃に起き、ビュッフェ形式の朝食を摂ってから会場へ。

スタート地点に到着すると既に人だかりが。どうやらハーフマラソンがちょうどスタートした所らしい。人が捌けないと荷物のデポジット受付がある道路の反対側に行くことができないため、しばし待機。

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やや雨模様

15分ほど待ってから道路の反対側へ。今回の大会はスタートとゴール地点が異なるため、トラックで預けた荷物がゴールまで運ばれることになっている。運送の担当会社はUPS(United Parcel Service)だった。

そして10時にフルマラソンがスタート。

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小雨が降っていたが、走るのに支障が出るレベルではなく、むしろ良い感じに涼しかった。ハーフまで1キロ5分半くらいのペースで走る。沿道で見ている人たちがゼッケンに書いてある名前を呼んで応援してくれたのが嬉しかった。ただ、ドイツではchiが「ヒ」になるため、少し違う名前になっていたけれど。

時間が経つにつれて天気も回復していき、最後の方は快晴となっていた。39キロ地点で突然レッドブルエイドが出現したのには驚いた。炭酸はちゃんと抜いてあった。

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そして4時間20分くらいでゴール。振り返るとケルン大聖堂が見えた(左の写真)。

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ドイツ国内で有名なREWEというスーパーがスポンサーだったため、ゴール後は食べ物・飲み物をたくさんもらうことができた。

昨日の記事でも書いたが、ケルシュ醸造所もスポンサーに入っていたため、ゴールでケルシュを飲むことができた。飲み放題状態だったが、体調が悪かったこともあり2杯が限度だった。写真はアルコールフリーのビールだが、普通のビールも当然あった。

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ゴールで暫く時間をつぶした後、荷物を受け取りに行った。そしてREWEでケルシュを買い足してからドイツ鉄道に乗ってライプツィヒへ。フランクフルト-ケルン間で電車の不具合があったらしく1時間ほど遅れたが、無事に帰ることができた。帰ってからシャワーを浴びて寝た。

10/6ケルンへ

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https://koeln-marathon.de/

10/7に行われるケルンマラソン(RheinEnergieMarathon Köln)に出場するため、西ドイツのケルンに向かった。いま僕が住んでいるライプツィヒからおよそ450 kmほど(日本でいうと東京-大津間くらい?)の位置にあり、同じドイツと言っても結構離れている。

とりあえず早めに到着しておこうと考え、朝5時の電車に乗る。二等車に空きがなかったため初めて一等車に乗ったのだが、タダで新聞が読めたりチョコがもらえたりと、なかなか居心地が良かった。フランクフルトを経由し、結局ケルン中央駅には10時半ころに到着した。

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特に観光プランも決めていなかったので、まずはケルン中央駅の真横にあるケルン大聖堂を見ることにする。大きすぎて1枚の写真にはとても収まらなかった。ところどころ補修工事をしているようだった。

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世界最大のゴシック建築にふさわしい威容を誇っていた。建物自体の大きさもさることながら、小さい尖塔や装飾などの細部に至るまで精緻に作り込まれていて、見ていて飽きなかった。ひとしきり外観を眺めたあとは聖堂内へ。入場料はなし。何かイベントをやっていたようで、奥には入れなかった(けっきょく日曜午後に入ることができた)。

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混雑していたうえ奥にも入ることができなかったので早々に退散。マラソンのEXPO会場へ向かう。

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キッズランのゴール。すごく良いロケーション

ラソンEXPOはケルン中央駅から1.5 kmほど歩いたNeumarktという所で開催されていた。ここでゼッケンなどを受け取る。

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参加賞でケルシュ専用のグラスであるシュタンゲがもらえたのには驚いた(まんなか)。ちなみにケルシュ(Kölsch)とはケルン地方で伝統的に醸造されているビールのこと。規定が厳しいらしく、ケルンで製造された品質の良いもののみがケルシュを名乗ることを許されるらしい。今回のマラソンのスポンサーにケルシュ醸造所であるライスドルフ(Reissdorf Kölsch)が入っているのは知っていたが、まさかグラスがもらえるとは思わなかった。さすがケルン。

EXPO後はお昼ご飯。ライン川沿いにあるBierhaus am Rheinというお店に入る。ライン川の向こう岸まで一望できる2階のテラス席へ通された。

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まずはケルシュを頂く。これはペフゲン(Päffgen Kölsch)という醸造所で作られたビール。苦味少なめでフルーティーな中にホップの香りが強く効いていて、ホップの風味が大好きな自分にとっては最高のビールだった。食べ物は、家で作る時の参考になるかなと思ってシュニッツェルを頼んだ。

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上にかかっているソースは胡椒ソース。肉がよく叩かれていて薄くなっており、食べやすくなっていた。おいしかった。

ケルシュは飲み終わるとお店の人にすぐさま回収され、おかわりが出てくる。まさにわんこビールである。クランツというトレーにケルシュをたくさん載せて動き回るお店の人の姿も、ケルンならではの光景といえる。

ライン川とその河畔を往来する人々を小一時間ほど眺めてからシュタンゲの上にコースターをのせ、お勘定。体調が悪かったせいでビールを3杯しか飲めなかったのが残念だった。とりあえず宿泊先で一休みすることにした。

今回宿泊したのは以前ヴァイマルに泊まったときも使ったB&B Hotelというチェーンのホテル。少し高いが、部屋がきれい・朝食がちゃんとしている・チェックアウトの手間がいらないなどの理由から割と便利なホテルである。

14時頃にチェックインした。朝早かったこともあり結構疲れていたため、ベッドに寝転がって一眠り。1時間ほど寝たのだが、起きた瞬間に激しい頭痛に襲われた。典型的な寝不足の症状だなあと思いつつ、家から持ってきたパブロンゴールドを服用。再度散歩へ出かける。

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ホーエンツォレルン橋とケルン大聖堂

特に目的地も定めず、いろいろな所を適当にぶらつく。飲食店の軒先に、その店が扱っているケルシュの銘柄がちゃんと出ていたのが面白かった。

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お洒落にアレンジしてあったりする

香水博物館というのもあった。あまり興味がなかったため、ちょっと入って一回りしてから出た。ケルンに来る直前に知ったのだが、有名なオーデコロン(eau de Cologne)という香水はフランス語で「ケルンの水」という意味らしい。スペルアウトしたことがなくて知らなかった。

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コミックストア(cöln comic haus)も見かけた。

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このコミックストアもそうだが、街を歩いていて気になったのがときたま見かけるCölnという綴り。Kじゃないのかなと思って少し調べた所、19世紀なかばまではCとKが混在していたが、その後フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の時代にCöln表記を導入、第一次世界大戦が終わってヴァイマル共和制になった時に再びKöln表記になったという流れらしい(参考: Cöln – KoelnWiki)。国境も近いしフランス語の影響でも受けたのかなと個人的に推測(そして期待)していたのだが、残念ながら予想が外れた。

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そろそろ足が疲れてきたなという所でホテルへ帰る。途中で見かけたお土産屋さんでケルシュグラスを買った。体調も悪かったのでスーパーで夕食用のパンを購入した(本当はケルシュのお店で夕ご飯を食べたかった)。ついでにケルシュも何本か買った。頭が働いていなかったせいか、ミスって1本だけアルコールフリーのケルシュを買ってきてしまった(Gaffel Kölsch)。

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左はヴィーガン用のハンバーガーで、右はピザトースト的なもの。ヴィーガンハンバーガーは興味本位で買ったのだが、ドイツで肉ばかり食べている自分にとってはやや物足りないかなという味だった。挟んであるパテも、見た目は完全にミートパテなのだが、味は全然違った。豆とかを使って作っているのだろうか。日本にいた時はこのようなハンバーガーは見なかったが、今後普及していくのかもしれない。

そんなことを考えつつ、アルコールフリーケルシュと一緒にパンを食べ終えた。ちょうど食べ終えた頃に頭痛がぶり返してきたので、さっとシャワーを浴び、マラソンの準備をして寝た。

9/30日常

ドイツもだんだんと寒くなってきた。まだ極寒という訳ではないが、10月から一気に冷え込むらしいので気をつけないといけない。

今日は昼間は研究室で実験をし、夜はグラーシュとシュニッツェルを作った。トトロも喜んでいるだろう。

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両方ともキリンレシピノートを参考にして作った。わりと頻繁に作る料理なので、だんだん慣れてきた気がする。ただ所詮は自己満足に過ぎないので、プロが作っている所を見て勉強したいとも思う。

シュニッツェルはレモン汁をかけることにより食べやすさが格段に増した。ビールともよく合う。

ビールといえばミュンヘンオクトーバーフェストだが、実験で詰める所が多くて今年は行けなさそうである。まあビールもソーセージもそこらへんで簡単に手に入るため、わざわざミュンヘンにまで行く必要はないといえばないのだが。いつか行ければいいなあ。

ドイツでの滞在期間も残り半年を切った。研究の方も結果が出始めているので、さっさと論文を書いて日本に帰って日本酒を飲みたい。

9/8 Jungfrau marathon

いよいよマラソン当日。コースの高低図は次のようになっている。

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https://www.jungfrau-marathon.ch/en/Course.html

結構きつそうである。スタート地点(568 m)と最高地点(2320 m)の高低差はおよそ1750 m。「世界一過酷なマラソン」「世界一美しいコース」などと言われているらしい。というかここまで来るともはやトレイルでは…?

朝は5時半に起床。ビュッフェ形式の朝食を摂った。ハムとパンの種類が豊富で、まさに欧州のホテルといった感じだった。スクランブルエッグがふわふわしていておいしかった。

食べ終わったあとは部屋に戻り、マラソンの準備。ランニングウォッチのベルトが切れていてショックだった。とりあえず時計本体だけポケットに入れて走ることにする。

ホテルの最寄駅であるSpiezからスタート地点があるInterlaken Ostまでおよそ20分。切符の値段が高いところがスイスらしいなあ、などと考えながら会場へ向かった。

スタート地点では色々なイベントが開催されていて賑やかだった。

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近辺をうろうろしながらスタート時刻を待つ。9月初旬の山ということでやや寒いだろうなと予想して長袖シャツ+七分丈ズボンを着て来たのだが、寒いということは全くなくむしろ暑いくらいだった。

そしてなんだかんだでスタート。

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25 kmくらいまでは割と平坦な道が続く。キロ6くらいで刻む。

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20 km付近で撮った写真。ここらへんではU字谷っぽい山間をひたすら走った。氷河が流れた跡とかなのだろうか。左右に切り立つ崖は高さも相当なもので、壮観だった。ただ、人を拒絶するような厳しい自然というよりは雄大かつ温かみのある自然という印象を受けた。気温とテンションのせいかもしれないけれど。

25 kmあたりからいよいよ山登り区間に入る。ここから28 kmくらいまでは傾斜が急(というか登山道)なせいで、走っている人も皆無だった。黙々と森の中を歩き続けて数十分。山道を抜けると一気に視界が開けた。

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天気が良くて本当に良かったなあと思った。のんびり走ったり歩いたりを繰り返しながらゴールへ向かう。基本的にはずっと上りなので筋肉にかなり負担が来たが、景色が素晴らしすぎてあまり気にならなかった。

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35 km付近で撮ったオーバーラント三山。左からEiger, Mönch, Jungfrauである。EigerとMönchの間にはEigergletscherの氷河が流れている。ここらへんから再び急坂区間へ。

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山の上の方ではスイスの民族楽器であるアルペンホルンの演奏で応援してもらった。写真は休憩しているところ。

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トレイルではなくフルマラソンです。

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急坂区間を過ぎた後は一気に下ってゴール。ゴール手前でいきなりアイガー北壁(Eiger-Nordwand)が目の前に現れてびっくりした。ものすごい迫力だった。

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ゴール後は完走メダル、完走Tシャツをもらった。完走証はスタート地点に戻らないともらえないようだった。

完走後はアルコールフリーのビールをもらって飲んだ。

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JungfrauとRugenbrauのビール

アルコールフリーのビールだけでは当然足りないので、お店でもう1本ビールを購入。Eiger-Nordwandを眺めながら飲むビールはとてもおいしかった。

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パノラマ写真も2枚ほど撮ってみた。

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景色をひとしきり堪能してから、下山するために電車に乗ってInterlaken Ostのスタート地点へ。

スタート地点で完走証を受け取った後は、スーパーでビールとおつまみを買ってホテルへ。

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ビールは2本とも同じ醸造所で作られているが、アルコール度数と味が少し違っている。左の赤い方はホップの香りが濃厚でおいしかった。右の灰色の方もおいしかったが、少し味が薄かった気がする。

ホテルのベランダから見た夕暮れ時の景色も綺麗だった。

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ビールを飲みながらベランダでぼーっとしていたら、東の空に流れ星が見えた。満天の星空の下、しばらくのんびりしてからシャワーを浴びて寝た。

9/7スイスへ

https://www.jungfrau-marathon.ch/files/themes/hb2/dist/images/logo-jungfrau-marathon.png

https://www.jungfrau-marathon.ch/de/

9/8に行われるユングフラウラソン(Jungfrau marathon)に参加するため、9/7-9/9の2泊3日でスイスへ旅行してきた。

この大会の存在を知ったのは6月初め、RUNNETで海外大会を検索したことがきっかけだったのだが、出場しようと思った時には既にエントリーが終了していた。久々に山走りたいんだけどなあ…と思いつつ大会サイトを調べてみると、エントリー&宿泊パックには空きがあることが判明。エントリー費+宿泊代+朝食代+空港-大会会場間の交通費で444 CHF(5万円くらい)だった。日本から来るよりは安いし、将来ヨーロッパにまた住むこともないだろうしということで早速申し込んだ。

飛行機は往復共にAustrian Airlines(機体はSWISSだった)。
行き: Leipzig → Vienna → Zürich
帰り: Zürich → Halle
という感じで予約した。本当はよりスタート地点に近いBern空港を使いたかったのだが、直行便がないのと価格が高いのとで断念した。大会1週間前に慌ててとったのが良くなかったのかも…。預け荷物なし&往復でおよそ270 €(3.5万円くらい)だった。

ということで出発当日。8:05発の飛行機だったため6時に起床。朝食をとり、7時ころ最寄駅から電車に乗る。寝ぼけて反対方向の電車に乗りそうになった。空港に着いた後は急いで保安検査場を通って飛行機へ。そしてViennaでの短時間乗り継ぎを経てZüruchへ到着した。

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空港ではあまり写真を撮らなかった…

Zürich空港からはスイス国鉄(SBB)で会場の最寄り駅(Interlaken West/Interlaken Ost)に向かう。空港-会場間のチケットは前述したとおり大会側が用意してくれた。2等席に座り、電車にゆられること約2時間弱。Interlaken Ostに到着した。

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駅前はこんな感じだった。美しい山々のお出迎えを受けたのち、EXPOやスタート地点のある大会受付へ。受付は大きな公園(Höhematte)の端で行われていた。受付周辺の地図がこちら。

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パラシュートをしている人がたくさんいた。どこから降りてきているのかはよく分からなかった。受付でナンバーカードとその他もろもろを受け取ってからパスタパティーへ。ストックホルムラソンの時もそうだったのだが、着くのが遅すぎたせいでパーティーは既に終わりかけだった。炭水化物が摂れるだけありがたいやと思いながら一人でパスタを黙々と食べる。

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ちなみにバッグの中身はこんな感じ。写真では隠してあるが、ナンバーの下にファーストネームがでかでかと書いてある。大きなスイスチョコが入っていて驚いた(真ん中下)。

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パスタを食べたあと、公園の周りや市内をぶらぶらした。受付から北へ向かって歩いていくと、何分か歩いたところでライン川の支流であるアーレ川(Die Aare)にぶつかった。

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水源からライン川に合流するまでの長さはおよそ300 kmらしい。川の水はきれいなエメラルドグリーンだった。川沿いには旧市街の街並みも残っていた。

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ひとしきり散歩してから、再び電車に乗って宿泊先(ABZ Spiez)の最寄り駅であるSpiez駅へ向かう。駅から10分ほど歩いた所でホテルに着いた。下は途中にあった展望台で撮った写真。北側の山々が見える。

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ホテルに着き、センサー式の鍵を受け取って朝食その他もろもろの説明を受けてから部屋へ。ホテルのベランダからはThun湖(Thunersee)を一望することができた。

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想像していたよりもはるかに良い部屋で感動した。湖の水が音を吸収しているのか知らないが、日中にも関わらず外はとても静かだった。とりあえず10分ほど椅子に座ってのんびりした。考え事をするには最高の環境だと思った。

日が沈み、周りの景色も見えなくなってきたところで夕御飯を食べることにする。近くに手頃なレストランもなさそうだった(探すのもめんどくさかった)ので、スーパーで買ってきたアボガドバーガーとサンドイッチを食べた。どちらも6~7 CHF(700円前後)と高めな価格設定であり、これがスイスか…と変てこな感想を抱いた。

夕御飯を食べた後は大会の用意をしてシャワーを浴びて寝た。

6/22ブリュッセルへ

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今日から6/24までベルギーのブリュッセルへ旅行。フランスにいる友達(くーまん)と日本から出張に来た友達(はせさん)に会いに行くためである。会うのは6/23なので、今日は勝手に観光することにする。

ルフトハンザ航空の飛行機でライプツィヒ/ハレ空港からフランクフルトを経由してブリュッセル国際空港へ。フランクフルトで昼ご飯を食べた。

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大きい都市だと英語が問題なく通じるので楽っちゃ楽だが、ドイツ語は上達しなさそうだななどと思った。

ブリュッセル国際空港に到着後、電車に乗って都市中心部(中央駅)へ。中央駅ははんぶん地下に埋まっていて、場所が分かりにくかった。地図はフランス語とフラマン語で書かれていてよく分からなかった。何とか現在位置を把握し、名所っぽいところを回ることにする。

まずは芸術の丘(Mont des Arts)へ。周辺に芸術に関する施設が多いことからついた名前だそう。左右対称かつ平たい典型的なフランス式庭園である。

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ブリュッセルの下町が一望できたが、曇り空だったためか遠くまで見渡すことはできなかった。

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ヨーロッパに来てはじめて見かけた。洋服のみを販売しているようである。そしてグランプラス(Grand-Place)へ。世界で最も美しい広場の一つとして知られており、1998年にユネスコ世界遺産に登録されたらしい。写真はグランプラスを囲む建物。

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あとでWikipediaを見て知ったが、今は観光客で溢れているこの広場も昔はけっこう血が流れたらしい。驚きである。脇にはGODIVAの本店があった。

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200mほど歩いて小便小僧の所へ向かう。途中にタンタンギャラリーがあったので、少し立ち寄ってみた。

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小便小僧は思いのほか小さかった。着替えの数はなんと950着を超えるらしい。

ブリュッセルの小便小僧の衣装ミュージアム

少し歩くと王宮もあった。

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足も疲れてきたところでグランプラスに戻り、'T Kelderkeというお店で夕食をとった。お店は地下にあったので薄暗かった。

Restaurant ‘T Kelderke - Kelderke
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シャンパン・ビールと共に、ベルギーの郷土料理であるウサギのシチュー&フリットを頂いた。ウサギはこれまで食べたことがなかったので期待していたのだが、筋張っていて少し食べにくかった。筋肉質ということだろうか。

夕食を食べ終える頃には外も暗くなっていたので、散策を終了し宿に向かうことにする。そのままチェックインして就寝した。

6/3ストックホルム観光

今日は朝からストックホルム市内の観光。まずは市役所へ向かう。

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昨日はここの地下で夕食を食べたが、今日は塔に上って景色を眺めることにする。塔の真下でチケットを購入し、指定された時間まで20分ほど時間をつぶす。近くにお土産屋さんがあったので、デフォルメされた市役所が書いてあるコースターとマグカップを買った。そして塔の上へ。思ったよりも高さがあり、マラソン直後の体にはつらかった。

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途中からはこんな感じの狭い道を通りつつ、くるくる上っていく。塔の一番上からは、地上から眺めることのできない様々なストックホルムの風景を楽しむことができた。

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個人的には地上から見た景色の方が好きだなあなどと身も蓋もない感想を抱きつつ、市役所を後にした。

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市役所のすぐ近くにある橋から撮った写真。ジブリと言えば、ストックホルム魔女の宅急便の舞台の参考となったことでも有名である。具体的にはガムラスタンという場所がモデルとして使われたらしい。ということでガムラスタンに向かった。

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奥にドイツ教会が見える。

ガムラスタンは市役所から近く、歩いて10分足らずで移動することができる。 第二次世界大戦の影響を受けていない古くからの町並みは、どこをとっても美しかった。時間はたっぷりあるうえ、特に目的もないので適当に歩く。しばらく歩いたところでノーベル博物館に到着した。

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折角なので見学することにする。入場料は80 SEKだった。内部の情報はここのサイトに詳しく載っている。

dent-sweden.com

奥の方には特別展示スペースがあるのだが、そこではノーベル文学賞受賞者の半生と写真、受賞理由、そして作品が展示されていた。これまで文学賞にはあまり興味がなかったのだが、この展示で実際に受賞者が人生においてどのような経験をし、文学を通して何を表現したかったのかということをすこし知ることができてよかった。受賞理由を眺めるだけでも得るものが多いように感じた。

www.nobelprize.org

一通り展示を見て回ったところでちょうどお昼時になったため、昼食をとることにする。ノーベル博物館内にBistro Nobelというお店があったので、そこでサンドイッチを食べた。

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後から知ったのだが、椅子の裏にはノーベル賞受賞者のサインが書かれていたらしい。見てみればよかったと後悔。29番の椅子に座ったことは覚えているけれど。博物館内のショップで買ったファインマンの本を読みながらしばらく休憩した。

30分ほど休憩したのち出発。写真を撮りつつ散歩する。

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ガムラスタン。バイオリン工房もあった。

ガムラスタンの次は東へ移動してヴァーサ号博物館へ。ヴァーサは17世紀に作られたスウェーデンの帆船であり、17世紀の船舶としては世界で唯一現存する船…らしい(公式サイトによる)。へたしたら30度を超えていそうな気温の中、海沿いをてくてく歩く。

ここでふと不思議に思ったのが、ストックホルムでは海沿いを歩いても潮の香りがしないことである。それに建物や船をよく見てみると、海水による腐食の痕跡がない。たぶん海水の塩分濃度が低いからなのだろうと考え、低塩分濃度の理由を妄想しながら歩く。結局、温度による海水の濃度勾配のせいだろうと勝手に結論付けて満足した(後で調べた所、これは誤りらしいということが判明した)。ともあれ、ストックホルムで感じていた違和感(海沿いなのに建物や船が汚くない)が解消されてよかった。

なんだかんだでヴァーサ号博物館に到着。博物館は6フロアくらいから構成されており、あらゆる角度からヴァーサ号を眺めることができる。

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横と下から見たヴァーサ号

個人的には、ヴァーサ号内部に残っていた骨から当時の人々の姿、言葉の再現を試みていた展示と、船舶の保存技術に関する展示が興味深かった。保存技術に関しては、用いられた化学物質やその構造式などを含めてかなり詳細に解説されており、一化学徒としても楽しむことができた。今回は残念ながら1時間半ほど見学した所で閉館時間となってしまったが、機会があったらまた訪れたい。とはいえ再訪する可能性は低いので、記念に館内のショップで食器を買った。

博物館を出た所でちょうど午後6時になったので、ホテルへ帰ることにする。馬がいた。

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ホテルへ帰る途中でお寿司屋さんに寄った。

Sushi Zen, Stockholm

日本人の方が経営しているお店だった。2ヶ月ぶりの寿司である。日本で食べていた寿司よりもおいしいように感じた。

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聞いたところによると、お店を開いてもう18年ほどらしい。日本の話やストックホルムラソンの話にしばらく花を咲かせたあと、お店を出た。久々に直接日本人と喋った気がする。たくさん歩いて疲れたため、宿に帰ってからはすぐにシャワーを浴びて寝た。