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今日まで私用で愛媛にいた。最終日である今日は松山をぶらぶらと散歩した。
朝10時に松山着。伊予鉄5系統の道後温泉行きの路面電車に乗る。
でかいスーツケースは受付脇に預けることができた。飛行機の時間を考えて入浴のみの利用とした。西浴室と東浴室があったが、だいぶ人数に差があった。
風呂上りに本館横にある地ビールの店で飲もうと思ったが、週末マラソンがあることを考えてやめておいた。その代わりに売店で「梅錦」という日本酒の純米吟醸を購入した。
道後温泉入浴後、路面電車で松山駅まで行ってもよかったのだが、それでは芸がないと思ったので寄り道しながら歩いて行くことにした。だいたい5kmの道のりである。
まず見つけたのはタルトのお店である六時屋の本店。タルトでこんなにでかい建物が立つのかと思いながら中へ入り、生姜湯とタルトを頂く。
ゆずの風味が効いていておいしかった。しばらくぼんやりしてから再出発。ぽっぽーと汽笛を鳴らす坊ちゃん列車に遭遇した。
その後、食べ比べをしようと思って一六本舗でタルトを購入したが写真を撮り忘れた。
てくてくと歩き、大街道駅の近くで大通りから逸れて坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘に向かう。
坂の上の雲ミュージアムは何かの準備で2階のみ観覧可能だった。恥ずかしながら坂の上の雲は読んだことも見たこともないので、これを機に原作を読んでみようと思う。
正岡子規の日本付録週報の叙事文から以下のような文章が引用されていた。
「或る景色又は人事を見て面白しと思ひし時に、そを文章に直して読者をして己と同様に面白く感ぜしめんとするには、言葉を飾るべからず、誇張を加ふべからず只ありのまゝ見たるまゝまに其事物を模写するを可とす。」
自然科学の研究をしている立場からしても非常に共感できる文章である。やたら図が多かったり、supplemental informationにめちゃくちゃにデータを突っ込んでいる論文を時たま発見するのだが、そのような論文はまさに子規に言わせれば不可とすべき論文であろう。
自然科学を研究する者にとっても学ぶところのある文章である。
話が逸れてしまった。ミュージアムを出て、坂を上ったところにある萬翠荘へ。
萬翠荘は旧松山藩主家の久松定謨が大正11年に建てた別荘である。純フランス風の建物であり、(公式サイトによれば)当時最高の社交場であったらしい。Wikipediaは以下。
内装は確かにとても洒落ていた。この別荘を設計した木子七郎は愛媛県庁本館も設計したらしい。相当実力があったらしく、有名な建物をいくつも設計している。
一通り部屋を見終わり、萬翠荘を後にする。松山城は2年前に見たのでスルー。城下の公園を突っ切って松山駅へ。
ちっさい。松山駅に到着後、バスで空港に向かうのだが、時間が少し余ったので愛媛名物のじゃこ天を乗せたうどんをさっと食べる。ちなみに2年前もこの店に来た。
まあ本郷三丁目のうどん屋でも食べられた気がするけど。食べる場所が重要ということで。
食べ終わってから空港に向かい、そのまま羽田へ。帰宅しました。
実は一人旅には今まで否定的で、何でそんなさびしいことせにゃならんのよって感じだったのだけど、今回初一人旅して一人旅もいいなって思いました。
以上。また愛媛行きたい。
おまけ。新居浜で行ったマイントピアという謎名所の写真。山奥。