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現地時間で午前0時前にホーチミンタンソンニャット国際空港に到着。このタンソンニャット国際空港ターミナル、実は鹿島建設大成建設大林組前田建設の4社によって建設されたものである。ホーチミン市内の建設現場でも日本の建設会社の名前がちらほら見られた。

ベトナムと日本との時差は2時間なので、我々が到着したのは日本時間にして午前2時頃である。既に深夜であり開いているお店も見つからなかったため、どこへ向かうともなく空港を出ると、早速タクシーのおっさんに声をかけられた。1回は追い返したものの、我々とて何か当てがあるわけでも無いために話を聞く羽目になる。タクシーのおっさんが話すところによると、空港から6キロほど離れた中心街に6ドルほどで連れて行ってくれるらしい。そこではバックパッカーの人がよく使うような安宿があるということだったので、2人いるしもしものことがあっても大丈夫かと思って利用することにした。

おっさんに連れられて乗せられたのは何の変哲もない普通の乗用車(良く考えればこの時点でおかしい)。運転席にもう1人の男性が座っていた。料金先払いということでτに6ドルを出してもらったのだが、車に乗り込んで支払いをしてから2人の様子がどこかおかしい。聞くと、車内の注意書きに記載されているtoll feeという単語を指差して足りない足りないと言っている。ワーワー喚くだけでは飽きたらず、遂にはτの財布から日本円なども混ざった札束を掴み取って無理やり出発しようとしたため、これは危ないと思ってドアを開けて飛び出した。幸いお金は取られず怪我もなかったが、ぼったくりタクシーは怖いなと思った。知らない人にはついていかないようにしましょう。

初海外の洗礼を受け、結局その夜は空港に宿泊することに決定。外はじめじめして暑いし危ないということで却下。翌日どこへ行くかを大まかに決めてから1時間半ほど空港の床で寝た。同じような人が何人かいた。

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7時過ぎに空港の1階外にて朝食。シーフードヌードルなど。ただのカップ麺じゃねえか!という野暮なツッコミはしなかった。

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受付のお姉さんがにこにこしていて可愛かった。アイスコーヒーのブラックを頼んだ筈なのだが、何故かめちゃくちゃ甘かった。

朝食を食べ終わった後、中心街へ出発。タクシーを使っても良かったのだが、ぼったくりタクシーが怖いことと、折角だし街中を歩きたいという理由から中心街まで歩いて行くことにした。スリやひったくりに気をつけつつ歩き始める。

空港を離れてまず驚いたことはその交通量の多さである。バイクと車がひっきりなしに往来し、クラクションは10秒に1度聞こえるレベル。ぼーっとしていては道路の横断ができないため、コツを掴むまでは地元民の方にくっついて横断しなければならない。信号はあまり役割を果たしておらず、バイクや車の運転者にとって赤信号は「注意して進め」、青信号は「ぶっとばしていけ」という意味なのかと思ったほど。よく事故らないなと思った。

スリっぽいおっちゃんにストーカーされたり道行くバイクに轢かれそうになったり偽札を発見したりしながらとことこ歩く。お寺や日本語学校があった。暫く歩くと、空気が汚いために呼吸器が痛くなった。よく見るとバイクに乗っている人の大多数がマスクをしている。確かに日常的にこの空気に触れていたら絶対病気になるなと思った。急速な工業化に大気汚染・水質汚濁・土壌汚染はつきものであるとはいえ、先進国の知見をなんとか活かせないものなんだろうか…とか考える。

統一会堂と戦争証跡博物館が目的地だったのだが、両方とも入場料支払い時にカードが使えなさそうだったため、まずは両替所に行く。ラッスンゴレライ面白い、東京面白いとか言いまくってくるバイクの客引きのおじさんに遭遇した。この人もバイクに人を乗せたが最後、人格が豹変するのだろうなとか話しつつ両替所に到着。気温も湿度も真夏なみだったせいで汗だくになった。

とりあえず手持ちの3000円を648000ドンに替えてもらう。インフレ恐るべし。統一会堂に向かうが、途中興味深い建物がいくつかあったので寄り道もした。下は途中で寄ったサイゴン大教会である。これは別名聖母マリア大教会とも呼ばれており、ベトナムがまだフランスの植民地だった1863年から1880年にかけて建設されたものである。

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そんなこんなで統一会堂に到着。統一会堂は様々な意味で象徴的な建物だが、ベトナム戦争が終結した場所として知っている人が多いだろうか。赤無地の旗がたくさん立っていた。今でも要人の会議などに使われるよう。テラスからは中庭が一望できる。

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1975年4月30日にベトナム戦争が終結し、ベトナム共和国(南ベトナム)が消滅した場所とは思えないほどのどかな雰囲気だった。

統一会堂敷地内の自販機で50000ドン札(~225円)を使って飲み物を買おうとしたら、10000ドン札じゃないと使えないよと注意された。まあ日本でも5000円札使えない自販機多いしなあ、と思って購入を断念した。

戦争証跡博物館では、主にベトナム戦争に関する史料が展示してあった。結構詳しく解説してあった。1968年前後の世界中での反戦運動についての写真や資料が多かった(単に自分の印象に残っただけかもしれないけど)。博物館内では英語やフランス語は聞こえたが、中国語・ロシア語は聞こえなかったように思う。

博物館を出てから昼食を取ろうという話になる。あまり良いお店も見つからなかったため、歩いていて発見したファストフード店DQに入る。店員さんがにこにこしてくれて可愛かった(2度目)。デザートのアイスがもちもちしていて容器を反対にしても落ちないようになっているのだが、これを店員さんが実演してくれるサービスもあった。

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愛嬌のある女の子はよいという話で盛り上がっていると、いつの間にか外がどしゃ降りになっていた。これでは次の目的地に行けないということで、店内で暫く待機。雨が止んだところで外へ出た。

次の目的地はミウミウスパというシャワー付きマッサージ店である。τも自分もマッサージを受けたことがなかったので興味があったことと、色々と体力を消耗していたのでどこかで回復を図りたかったことから行くことにした。このお店は日本のテレビでも取り上げられていたお店で、ネットでの評判もなかなかよい。τに予約をしてもらってお店へ向かう。他のお客さんを見てみると、男の人も女の人も多い。中には観光客っぽい人もいた。

60分コースのマッサージを受け、シャワーを浴びてロビーに戻ると、お菓子とお茶を出してくれた。

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食べ物として、蓮の実とジンジャーに砂糖をまぶしたものとシャーベットアイスが出た。美味しかったが、地味に多かった。

その後はマッサージ店の人にタクシーを呼んでもらい、タンソンニャット国際空港へ戻った。このタクシー(VINASUNタクシー)はぼったくりでも何でもない普通のタクシーだった。

空港に戻ってから夕食としてドミノ・ピザを食べた。Mサイズ。

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Mサイズとはいっても十分に多く、満足できる量だった。水と合わせて139000ドン(~630円)だった。

夕食を食べ終えてからチェックインし、22:40発の便でシャルル・ド・ゴール空港に向かった。