9/8 Jungfrau marathon
いよいよマラソン当日。コースの高低図は次のようになっている。
結構きつそうである。スタート地点(568 m)と最高地点(2320 m)の高低差はおよそ1750 m。「世界一過酷なマラソン」「世界一美しいコース」などと言われているらしい。というかここまで来るともはやトレイルでは…?
朝は5時半に起床。ビュッフェ形式の朝食を摂った。ハムとパンの種類が豊富で、まさに欧州のホテルといった感じだった。スクランブルエッグがふわふわしていておいしかった。
食べ終わったあとは部屋に戻り、マラソンの準備。ランニングウォッチのベルトが切れていてショックだった。とりあえず時計本体だけポケットに入れて走ることにする。
ホテルの最寄駅であるSpiezからスタート地点があるInterlaken Ostまでおよそ20分。切符の値段が高いところがスイスらしいなあ、などと考えながら会場へ向かった。
スタート地点では色々なイベントが開催されていて賑やかだった。
近辺をうろうろしながらスタート時刻を待つ。9月初旬の山ということでやや寒いだろうなと予想して長袖シャツ+七分丈ズボンを着て来たのだが、寒いということは全くなくむしろ暑いくらいだった。
そしてなんだかんだでスタート。
25 kmくらいまでは割と平坦な道が続く。キロ6くらいで刻む。
20 km付近で撮った写真。ここらへんではU字谷っぽい山間をひたすら走った。氷河が流れた跡とかなのだろうか。左右に切り立つ崖は高さも相当なもので、壮観だった。ただ、人を拒絶するような厳しい自然というよりは雄大かつ温かみのある自然という印象を受けた。気温とテンションのせいかもしれないけれど。
25 kmあたりからいよいよ山登り区間に入る。ここから28 kmくらいまでは傾斜が急(というか登山道)なせいで、走っている人も皆無だった。黙々と森の中を歩き続けて数十分。山道を抜けると一気に視界が開けた。
天気が良くて本当に良かったなあと思った。のんびり走ったり歩いたりを繰り返しながらゴールへ向かう。基本的にはずっと上りなので筋肉にかなり負担が来たが、景色が素晴らしすぎてあまり気にならなかった。
35 km付近で撮ったオーバーラント三山。左からEiger, Mönch, Jungfrauである。EigerとMönchの間にはEigergletscherの氷河が流れている。ここらへんから再び急坂区間へ。
山の上の方ではスイスの民族楽器であるアルペンホルンの演奏で応援してもらった。写真は休憩しているところ。
トレイルではなくフルマラソンです。
急坂区間を過ぎた後は一気に下ってゴール。ゴール手前でいきなりアイガー北壁(Eiger-Nordwand)が目の前に現れてびっくりした。ものすごい迫力だった。
ゴール後は完走メダル、完走Tシャツをもらった。完走証はスタート地点に戻らないともらえないようだった。
完走後はアルコールフリーのビールをもらって飲んだ。
アルコールフリーのビールだけでは当然足りないので、お店でもう1本ビールを購入。Eiger-Nordwandを眺めながら飲むビールはとてもおいしかった。
パノラマ写真も2枚ほど撮ってみた。
景色をひとしきり堪能してから、下山するために電車に乗ってInterlaken Ostのスタート地点へ。
スタート地点で完走証を受け取った後は、スーパーでビールとおつまみを買ってホテルへ。
ビールは2本とも同じ醸造所で作られているが、アルコール度数と味が少し違っている。左の赤い方はホップの香りが濃厚でおいしかった。右の灰色の方もおいしかったが、少し味が薄かった気がする。
ホテルのベランダから見た夕暮れ時の景色も綺麗だった。
ビールを飲みながらベランダでぼーっとしていたら、東の空に流れ星が見えた。満天の星空の下、しばらくのんびりしてからシャワーを浴びて寝た。