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10/6ケルンへ

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https://koeln-marathon.de/

10/7に行われるケルンマラソン(RheinEnergieMarathon Köln)に出場するため、西ドイツのケルンに向かった。いま僕が住んでいるライプツィヒからおよそ450 kmほど(日本でいうと東京-大津間くらい?)の位置にあり、同じドイツと言っても結構離れている。

とりあえず早めに到着しておこうと考え、朝5時の電車に乗る。二等車に空きがなかったため初めて一等車に乗ったのだが、タダで新聞が読めたりチョコがもらえたりと、なかなか居心地が良かった。フランクフルトを経由し、結局ケルン中央駅には10時半ころに到着した。

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特に観光プランも決めていなかったので、まずはケルン中央駅の真横にあるケルン大聖堂を見ることにする。大きすぎて1枚の写真にはとても収まらなかった。ところどころ補修工事をしているようだった。

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世界最大のゴシック建築にふさわしい威容を誇っていた。建物自体の大きさもさることながら、小さい尖塔や装飾などの細部に至るまで精緻に作り込まれていて、見ていて飽きなかった。ひとしきり外観を眺めたあとは聖堂内へ。入場料はなし。何かイベントをやっていたようで、奥には入れなかった(けっきょく日曜午後に入ることができた)。

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混雑していたうえ奥にも入ることができなかったので早々に退散。マラソンのEXPO会場へ向かう。

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キッズランのゴール。すごく良いロケーション

ラソンEXPOはケルン中央駅から1.5 kmほど歩いたNeumarktという所で開催されていた。ここでゼッケンなどを受け取る。

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参加賞でケルシュ専用のグラスであるシュタンゲがもらえたのには驚いた(まんなか)。ちなみにケルシュ(Kölsch)とはケルン地方で伝統的に醸造されているビールのこと。規定が厳しいらしく、ケルンで製造された品質の良いもののみがケルシュを名乗ることを許されるらしい。今回のマラソンのスポンサーにケルシュ醸造所であるライスドルフ(Reissdorf Kölsch)が入っているのは知っていたが、まさかグラスがもらえるとは思わなかった。さすがケルン。

EXPO後はお昼ご飯。ライン川沿いにあるBierhaus am Rheinというお店に入る。ライン川の向こう岸まで一望できる2階のテラス席へ通された。

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まずはケルシュを頂く。これはペフゲン(Päffgen Kölsch)という醸造所で作られたビール。苦味少なめでフルーティーな中にホップの香りが強く効いていて、ホップの風味が大好きな自分にとっては最高のビールだった。食べ物は、家で作る時の参考になるかなと思ってシュニッツェルを頼んだ。

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上にかかっているソースは胡椒ソース。肉がよく叩かれていて薄くなっており、食べやすくなっていた。おいしかった。

ケルシュは飲み終わるとお店の人にすぐさま回収され、おかわりが出てくる。まさにわんこビールである。クランツというトレーにケルシュをたくさん載せて動き回るお店の人の姿も、ケルンならではの光景といえる。

ライン川とその河畔を往来する人々を小一時間ほど眺めてからシュタンゲの上にコースターをのせ、お勘定。体調が悪かったせいでビールを3杯しか飲めなかったのが残念だった。とりあえず宿泊先で一休みすることにした。

今回宿泊したのは以前ヴァイマルに泊まったときも使ったB&B Hotelというチェーンのホテル。少し高いが、部屋がきれい・朝食がちゃんとしている・チェックアウトの手間がいらないなどの理由から割と便利なホテルである。

14時頃にチェックインした。朝早かったこともあり結構疲れていたため、ベッドに寝転がって一眠り。1時間ほど寝たのだが、起きた瞬間に激しい頭痛に襲われた。典型的な寝不足の症状だなあと思いつつ、家から持ってきたパブロンゴールドを服用。再度散歩へ出かける。

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ホーエンツォレルン橋とケルン大聖堂

特に目的地も定めず、いろいろな所を適当にぶらつく。飲食店の軒先に、その店が扱っているケルシュの銘柄がちゃんと出ていたのが面白かった。

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お洒落にアレンジしてあったりする

香水博物館というのもあった。あまり興味がなかったため、ちょっと入って一回りしてから出た。ケルンに来る直前に知ったのだが、有名なオーデコロン(eau de Cologne)という香水はフランス語で「ケルンの水」という意味らしい。スペルアウトしたことがなくて知らなかった。

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コミックストア(cöln comic haus)も見かけた。

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このコミックストアもそうだが、街を歩いていて気になったのがときたま見かけるCölnという綴り。Kじゃないのかなと思って少し調べた所、19世紀なかばまではCとKが混在していたが、その後フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の時代にCöln表記を導入、第一次世界大戦が終わってヴァイマル共和制になった時に再びKöln表記になったという流れらしい(参考: Cöln – KoelnWiki)。国境も近いしフランス語の影響でも受けたのかなと個人的に推測(そして期待)していたのだが、残念ながら予想が外れた。

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そろそろ足が疲れてきたなという所でホテルへ帰る。途中で見かけたお土産屋さんでケルシュグラスを買った。体調も悪かったのでスーパーで夕食用のパンを購入した(本当はケルシュのお店で夕ご飯を食べたかった)。ついでにケルシュも何本か買った。頭が働いていなかったせいか、ミスって1本だけアルコールフリーのケルシュを買ってきてしまった(Gaffel Kölsch)。

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左はヴィーガン用のハンバーガーで、右はピザトースト的なもの。ヴィーガンハンバーガーは興味本位で買ったのだが、ドイツで肉ばかり食べている自分にとってはやや物足りないかなという味だった。挟んであるパテも、見た目は完全にミートパテなのだが、味は全然違った。豆とかを使って作っているのだろうか。日本にいた時はこのようなハンバーガーは見なかったが、今後普及していくのかもしれない。

そんなことを考えつつ、アルコールフリーケルシュと一緒にパンを食べ終えた。ちょうど食べ終えた頃に頭痛がぶり返してきたので、さっとシャワーを浴び、マラソンの準備をして寝た。