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12/24 ミュンヘン散策

今日はミュンヘン市内の散策。博物館・レストランはほぼお休みなため、ひたすら歩き回った。クリスマスマーケットも終わりかけであり、全体的に町が静かな感じに戻っていた。Marienplatzを起点にし、まずは北上。

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下の写真はテアティーナー教会(Theatinerkirche)。日が当たるとまぶしい。

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ミュンヘン工科大学。最近読んでいる本(The Women Who Flew for Hitler)で頻繁に登場していて気になっていたため、実際に見ることができて良かった。垂れ幕を見ると分かるとおり、2018年で設立150周年らしい。学生の姿はまばらだった。

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抵抗の単位にもなっているオームさんの像。

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しばらく歩くと不思議な形をしている建物(NSドキュメントセンター)を見つけた。このNSドキュメントセンターはナチス党本部跡地に建てられた、ナチスの活動に関する資料館である。さっそく入ってみる。

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上の階から下の階へ、順々に時代を追って第一次世界大戦から第二次世界大戦、現代にかけてのナチズムの動きが説明されていた。ドイツの恥ずべき、そして隠したくなる歴史のはずだが、だからと言って資料の説明が分かりにくいということもなく、むしろとても分かりやすかった。今立っているこの場所が様々な凄惨な歴史的事象の起点だったのだと頭では理解したが、あまり実感が湧かなかった。昨日行ったニュルンベルクもそうだったが、街の所々にナチスの名残がある。今はクリスマスシーズンであることもあいまって街に暗い雰囲気は漂っていないが、それでも若干考える所があった。

NSドキュメントセンターを後にして散策続行。少し雨に降られたが、止んだ後に虹を見ることができた。

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そして夕ご飯。開いているお店はどこも混んでいて、最終的にはチェーンっぽいお店でハンバーガーを食べることになった。

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まあビールがうまかったのでよし。

12/23 クリスマスマーケット@ニュルンベルク

今日は世界一有名だと言われているニュルンベルクのクリスマスマーケットを訪ねた。

ミュンヘンからICEに乗ること1時間。ニュルンベルク中央駅に到着。

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旧市街は今も城壁で囲まれている。

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ニュルンベルクが隆盛を極めたのは14世紀後半~16世紀前半らしい。カール4世によって金印勅書が交付されたり、アルブレヒト・デューラーニュルンベルクの街の教会のために「4人の使徒」を描きあげたりした頃である。三十年戦争(1618 ~ 1648)でぼろぼろになった後、再び歴史の表舞台に登場するのはナチス・ドイツ時代~第二次世界大戦期である。ユダヤ人迫害の端緒となったニュルンベルク法、そしてナチス幹部ら第二次世界大戦の戦犯を裁いたニュルンベルク裁判は、世界史を学んだ人なら誰しも単語くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか。

とまあそんなことを考えたり考えなかったりしつつ旧市街へ入ってゆく。クリスマスマーケットはフラウエン教会(Frauenkirche)に面した中央広場で開催されていた。

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このフラウエン教会は正午に仕掛け時計が動くことで有名らしいが、到着した時には13時を回っていたため、残念ながら動いている所を見る事はできなかった。
適当にクリスマスマーケットをぶらぶらしてから、高台にあるカイザーブルク(Kaiserburg)へ向かう。11世紀にハインリヒ3世によって建造されたこのカイザーブルクからは、ニュルンベルクの街並みを一望できる。

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曇りときどき雨、かつ強風だったため寒かった。カイザーブルクの周りを散歩し、再び中央広場の方へ戻る。

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デューラーの家

ニュルンベルクはドイツでのおもちゃ発祥の地としても有名だということで、おもちゃ博物館(Spielzeugmuseum)にも行った。ここではおもちゃの歴史を、その当時のおもちゃの実物を眺めつつ学ぶことができる。中世からナチス時代~第二次世界大戦を経て、電子ゲーム隆盛期に至るまで丁寧に解説されており、大変勉強になった。

ざっくりと、昔のおもちゃは知識・思想教育的な意味合いが強いのに対し、現在のおもちゃは娯楽的な側面が強いように感じた。例えば現代では幼い女の子の遊びとして定番であるままごとなども、昔は家事を教えるためのちゃんとした方法だったらしい。当時ままごとで使われていたおもちゃも展示されていたが、やたら本格的だった。政治思想を育むためにもおもちゃは利用されたらしい。ヒトラーナチス幹部のフィギュアなども展示されていた。おもちゃを通して幼少期の教育について色々と考えさせられた。

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ツーショット

 おもちゃ博物館をまわり終えた所で早めの夕食をとることにする。ブラートヴルスト・ホイスレ(Bratwursthäusle)というレストランに入った。

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ビール(TUCHER Hefeweizen)と白ソーセージ(Nürnberger)、ザワークラウトを注文した。白ソーセージはいい感じにさっぱりしているうえ、しっかり肉が詰まっていておいしかった。パリッとした食感に慣れている人は違和感を感じるかもしれない。ビールともよく合った。

食事を終えた後は再びクリスマスマーケットへ。グリューワインを飲んだ。とはいえお目当ては長靴のカップなので、グリューワインはおまけみたいなものである。連日のグリューワインによる胃腸の疲れを感じた。

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ワインを飲み終えてから夜景を見にカイザーブルクへ向かったが、雨だったこともあり景色はあまり良くなかった。

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雨も強くなってきたため、ニュルンベルク中央駅に戻る。バーガーキングで時間を潰してからミュンヘンへ帰った。

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ニュルンベルク中央駅

12/22 クリスマスマーケット@ミュンヘン

日本からドイツへ旅行に来ていた母・弟と一緒に、ミュンヘンのクリスマスマーケットに行ってきた。クリスマスマーケットはマリエン広場(Marienplatz)を中心に開催されており、広場の周りは大盛況だった。

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新市庁舎など

Bratwurstを食べながらビールを飲み、夕食とした。おいしかったが、Bratwurstのソースがとても辛かった。

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グリューワインも飲んだ。カップは記念で持ち帰った。

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持ち帰りOK。返却すると数ユーロ返ってきます。

規模はライプツィヒのクリスマスマーケットとどっこいどっこい。観覧車やメリーゴーランドがあった分、ライプツィヒの方がインパクトが大きかった。

クリスマスマーケットとはあまり関係ないが、ライプツィヒに比べて道端ですれ違う日本人が多い気がした。ライプツィヒでは都市の中心部においてもあまり日本語を耳にしないため、この感覚は新鮮だった。半年前、お世話になっている日本人Ph.D.の先輩が日本人の多さを理由にデュッセルドルフを「ほぼ日本」と形容していたことをふと思い出す。ライプツィヒに来たばかりの当時の自分には「ドイツなのにほぼ日本」という感覚がよく分からなかったが、ミュンヘンでその気持ちがすこし理解できた。そのうえどのお店に入っても基本的に英語が通じるため、非独語話者に優しい都市だと感じた。それはそれで物足りない感じもするけれど…。

また、Rを巻いて発音する人がたくさんいた。バイエルン訛りだろうか。イタリア語みたいだなあと思った。

10/28 スイスシティマラソン

7時ごろに起床し、ホテルのレストランで朝食をとる。この形式の食事にも慣れてきた。

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てきとうに食事を終え、着替えてスタート時間まで部屋で待機する。宿泊先とスタート地点の距離はおよそ2キロほど。外は雨模様かつ気温が3度と低かったため部屋でぎりぎりまで粘ることにした。

スタート45分前にホテルを出発。アームウォーマーの上に長袖シャツという(マラソンを走るにしては)厚着な格好でスタート地点に向かう。そして9時にマラソンがスタートした。

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コースをよく確認していなかったのだが、同じところを2周回るコースだった。そのせいか、ハーフ地点を越えたところで人がぐっと減った。 

レース中は特に何も起こらなかったが、沿道から地元の人の「ガンバッテー」という声援が聞こえたのにはひどく驚いた。海外でのマラソンはこれで4度目だが、日本語を耳にしたのはこれが初めてである。

なんやかんやでゴールのスイス交通博物館(Verkehrshaus der Schweiz)へ。完走メダル・フィニッシャーTシャツを受け取る。

ゴール後はEichhofのビールを飲みつつBratwurstを食べた。

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時間が経つにつれ、体の芯までじわじわと寒さが沁みてきて、気づいたら凍えて震えが止まらなくなっていた。これはちょっとまずいと思い、あわてて交通博物館の中へ避難。しばらく暖を取る。

落ち着いたところでいったんホテルへ。凍えないように急いで帰った。シャワーを浴びて普段着に着替える。しっかり防寒対策をしたあと町の中心部へ散歩しに出かけた。

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うし

カペル橋のあたりを散歩しているうちにお腹が空いてきたため、どこかで夕食をとることにする。川沿いを歩いていると“Brauerei”(「ビール醸造所」)という単語が目に飛び込んできたので、ふらふらと入った。

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Rathaus Brauerei (直訳すると「市役所のビール醸造所」)

1人なのになぜか4人席をあてがわれた。飲み物はもちろんビールである。Seidelという銘柄のビールを注文した。大好きなKellerbier(地下室のビール)である。Kellerbierは濾過する前のビールであるためやや濁って見えるが、そのぶんホップの風味・香りがしっかりしている。加えて、このお店で提供しているビールはピラトゥス山系のきれいな水を使って醸造しているらしく、とてもおいしかった。

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ちょうどビールを飲み終わった頃に注文したポークチョップが運ばれてきた。豚肉は味付けも柔らかさもちょうどよかった。ポテトがやや多かった。

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ビールのお代わりも頼んだ。アンバービール。

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食事のあとは腹ごなしも兼ねて街をしばらく散歩した。観光地だからか、日曜日なのにも関わらず空いている店が割と多かった。

しばらく散歩したところで宿泊先へ戻ることにする。湖で泳いだり寝たりしている白鳥を眺めつつ徒歩で帰った。

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ルツェルン中央駅(左のほう)からSeebrücke(右のほう)にかけて

10/27ルツェルンへ

www.swisscitymarathon.ch

10/28に開催されるスイスシティマラソンに出るため、スイスはルツェルン(Lucerne)へ。ライプツィヒ・ハレ空港からチューリッヒ空港へ飛び、その後ルツェルン中央駅に向かった。

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スイス連邦鉄道

側面に印字されているSBB CFF FFSという文字列は、「スイス連邦鉄道」をドイツ語・フランス語・イタリア語で表記したときの略称らしい。公用語が複数あるとこうなるのか…とちょっと驚いた。

ラソンのエントリー費に往復の交通費が含まれているらしく、鉄道のチケットを買う必要はなかった(ユングフラウマラソンの時とおなじ)。その代わり、自宅で印刷したSwiss Runners Ticketを持っていった。

1時間ほどでルツェルン中央駅に到着した。生憎の雨模様。ついでに寒い。

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ルツェルンの市街地図は以下の通り。地図中「ルツェルン」と書かれた文字の「ルン」のあたりが中央駅。

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まずは有名な観光名所であるカペル橋(Kapellbrücke)へ歩いていく。中国人とおぼしき観光客がたくさんいた。

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赤い花をあしらわれたカペル橋と白いカモメの群れ。スイスのナショナルカラー。

ヨーロッパで最も古い木造橋らしい。屋根の内側には様々な絵が飾られていた。橋の真ん中の水の塔(Wasserturm)のあたりに土産物屋さんがあった。欧州最古の木造橋の上でお店を開くその発想がすごいと思った。

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カペル橋から北を見たときの風景。左手に見えるのはイエズス会教会。晴れていれば奥にピラトゥス山を望むことができる。

カペル橋を渡り終えてから少し北西へ歩き、お次はシュプロイアー橋(Spreuerbrücke)へ。Spreuはドイツ語で「もみ殻」という意味で、これはシュプロイアー橋がルツェルンで唯一もみ殻を捨ててよい場所だったことに由来するらしい(Spreuer Bridge - Wikipedia)。

渡り始めてみると、華やかなカペル橋とは打って変わって暗い雰囲気。上を見ると“Danse Macabre”(フランス語で「死の舞踏」、Danse Macabre - Wikipedia)という様式の一連の絵画を鑑賞することができる。絵の中に必ず1人は骸骨が描かれていて不気味だった。

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この「死の舞踏」という絵画様式は、死の普遍性をテーマにしているらしい。飢饉、百年戦争、欧州全土でのペストによる大量死がこの絵画様式の成立の背景にあるようである。堂々とそびえ立つ山々、白鳥が静かに泳ぐ湖に囲まれたこの美しいルツェルンも、かつては疫病や戦争に悩まされたのだろうか。にわかには信じがたい。

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透き通った川の水

シュプロイアー橋をわたりきった後はムゼック城壁(Museggmeuer)に向かう。塔と城壁から構成され、幾つかの塔では上階へ上ることもできる。

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ドイツ語・フランス語・英語で書かれた案内板

ラソンを控えているしできるだけ脚に負担かけない方がいいかなと思いつつ、好奇心に負けて塔に上る。Männliturmの最上階からはルツェルンの町並みを一望することができた。

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城壁の脇の草っぱらには牛がいた。

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一通り城壁を見終え、日没が迫ってきたところでマラソンのEXPO会場(Hotel Schweizerhof Luzern)へ。途中で日本の居酒屋を見かけた。

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久しく中ジョッキでビールを飲んでいない。ふらりと立ち寄りたい衝動を抑えてEXPOに向かう。例によってパスタパティーが行われていた。粉チーズをできるだけかけて食べた。

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プロテインドリンクがただで提供されていたため、3本ほどもらった。会場でやることも特にないため、早々に退散。宿泊先へ。

EXPO会場からルツェルン湖に沿って3キロちょっと歩くと宿泊先に到着する。湖では白鳥をまぢかに観察することができた。ときどき尻尾を振る様子がなんともかわいらしい。ここ最近の鬱屈した気持ちが晴れていくように感じた。

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羽繕いのため陸に上がっている白鳥

しかしまあ水も凍ろうかという気温の中、よく悠々と泳いでいられるなあと思った。

右手に白鳥を見ながらのんびり歩くこと1時間弱。宿泊先であるHotel Seeburg Luzernに到着した。フロントで軽く説明を受け、部屋へ。残念ながら湖に面している方の部屋ではなかった。3泊するしどうせなら湖が見える部屋が良かったな、と結構落ち込んだ。気を取り直してEXPO会場で受け取った荷物の中身を確認する。

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絆創膏が入っていたのには驚いた(ゼッケンの上)。今までマラソンの大会には20回ほど参加しているが、絆創膏をもらったのはおそらくはじめてである。大会の協賛企業であるcoop(スイスで有名なスーパーマーケット)の布ぶくろは何かと役に立ちそうだと思った。

そのあとシャワーを浴び、マラソンの準備をして寝た。

10/7ケルンマラソン

ケルンマラソン当日。コースの高低図は以下のようになっている。前回のJungfrau marathonに比べると信じられないくらい平坦である。

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https://koeln-marathon.de/strecke/

7時半頃に起き、ビュッフェ形式の朝食を摂ってから会場へ。

スタート地点に到着すると既に人だかりが。どうやらハーフマラソンがちょうどスタートした所らしい。人が捌けないと荷物のデポジット受付がある道路の反対側に行くことができないため、しばし待機。

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やや雨模様

15分ほど待ってから道路の反対側へ。今回の大会はスタートとゴール地点が異なるため、トラックで預けた荷物がゴールまで運ばれることになっている。運送の担当会社はUPS(United Parcel Service)だった。

そして10時にフルマラソンがスタート。

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小雨が降っていたが、走るのに支障が出るレベルではなく、むしろ良い感じに涼しかった。ハーフまで1キロ5分半くらいのペースで走る。沿道で見ている人たちがゼッケンに書いてある名前を呼んで応援してくれたのが嬉しかった。ただ、ドイツではchiが「ヒ」になるため、少し違う名前になっていたけれど。

時間が経つにつれて天気も回復していき、最後の方は快晴となっていた。39キロ地点で突然レッドブルエイドが出現したのには驚いた。炭酸はちゃんと抜いてあった。

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そして4時間20分くらいでゴール。振り返るとケルン大聖堂が見えた(左の写真)。

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ドイツ国内で有名なREWEというスーパーがスポンサーだったため、ゴール後は食べ物・飲み物をたくさんもらうことができた。

昨日の記事でも書いたが、ケルシュ醸造所もスポンサーに入っていたため、ゴールでケルシュを飲むことができた。飲み放題状態だったが、体調が悪かったこともあり2杯が限度だった。写真はアルコールフリーのビールだが、普通のビールも当然あった。

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ゴールで暫く時間をつぶした後、荷物を受け取りに行った。そしてREWEでケルシュを買い足してからドイツ鉄道に乗ってライプツィヒへ。フランクフルト-ケルン間で電車の不具合があったらしく1時間ほど遅れたが、無事に帰ることができた。帰ってからシャワーを浴びて寝た。

10/6ケルンへ

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https://koeln-marathon.de/

10/7に行われるケルンマラソン(RheinEnergieMarathon Köln)に出場するため、西ドイツのケルンに向かった。いま僕が住んでいるライプツィヒからおよそ450 kmほど(日本でいうと東京-大津間くらい?)の位置にあり、同じドイツと言っても結構離れている。

とりあえず早めに到着しておこうと考え、朝5時の電車に乗る。二等車に空きがなかったため初めて一等車に乗ったのだが、タダで新聞が読めたりチョコがもらえたりと、なかなか居心地が良かった。フランクフルトを経由し、結局ケルン中央駅には10時半ころに到着した。

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特に観光プランも決めていなかったので、まずはケルン中央駅の真横にあるケルン大聖堂を見ることにする。大きすぎて1枚の写真にはとても収まらなかった。ところどころ補修工事をしているようだった。

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世界最大のゴシック建築にふさわしい威容を誇っていた。建物自体の大きさもさることながら、小さい尖塔や装飾などの細部に至るまで精緻に作り込まれていて、見ていて飽きなかった。ひとしきり外観を眺めたあとは聖堂内へ。入場料はなし。何かイベントをやっていたようで、奥には入れなかった(けっきょく日曜午後に入ることができた)。

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混雑していたうえ奥にも入ることができなかったので早々に退散。マラソンのEXPO会場へ向かう。

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キッズランのゴール。すごく良いロケーション

ラソンEXPOはケルン中央駅から1.5 kmほど歩いたNeumarktという所で開催されていた。ここでゼッケンなどを受け取る。

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参加賞でケルシュ専用のグラスであるシュタンゲがもらえたのには驚いた(まんなか)。ちなみにケルシュ(Kölsch)とはケルン地方で伝統的に醸造されているビールのこと。規定が厳しいらしく、ケルンで製造された品質の良いもののみがケルシュを名乗ることを許されるらしい。今回のマラソンのスポンサーにケルシュ醸造所であるライスドルフ(Reissdorf Kölsch)が入っているのは知っていたが、まさかグラスがもらえるとは思わなかった。さすがケルン。

EXPO後はお昼ご飯。ライン川沿いにあるBierhaus am Rheinというお店に入る。ライン川の向こう岸まで一望できる2階のテラス席へ通された。

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まずはケルシュを頂く。これはペフゲン(Päffgen Kölsch)という醸造所で作られたビール。苦味少なめでフルーティーな中にホップの香りが強く効いていて、ホップの風味が大好きな自分にとっては最高のビールだった。食べ物は、家で作る時の参考になるかなと思ってシュニッツェルを頼んだ。

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上にかかっているソースは胡椒ソース。肉がよく叩かれていて薄くなっており、食べやすくなっていた。おいしかった。

ケルシュは飲み終わるとお店の人にすぐさま回収され、おかわりが出てくる。まさにわんこビールである。クランツというトレーにケルシュをたくさん載せて動き回るお店の人の姿も、ケルンならではの光景といえる。

ライン川とその河畔を往来する人々を小一時間ほど眺めてからシュタンゲの上にコースターをのせ、お勘定。体調が悪かったせいでビールを3杯しか飲めなかったのが残念だった。とりあえず宿泊先で一休みすることにした。

今回宿泊したのは以前ヴァイマルに泊まったときも使ったB&B Hotelというチェーンのホテル。少し高いが、部屋がきれい・朝食がちゃんとしている・チェックアウトの手間がいらないなどの理由から割と便利なホテルである。

14時頃にチェックインした。朝早かったこともあり結構疲れていたため、ベッドに寝転がって一眠り。1時間ほど寝たのだが、起きた瞬間に激しい頭痛に襲われた。典型的な寝不足の症状だなあと思いつつ、家から持ってきたパブロンゴールドを服用。再度散歩へ出かける。

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ホーエンツォレルン橋とケルン大聖堂

特に目的地も定めず、いろいろな所を適当にぶらつく。飲食店の軒先に、その店が扱っているケルシュの銘柄がちゃんと出ていたのが面白かった。

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お洒落にアレンジしてあったりする

香水博物館というのもあった。あまり興味がなかったため、ちょっと入って一回りしてから出た。ケルンに来る直前に知ったのだが、有名なオーデコロン(eau de Cologne)という香水はフランス語で「ケルンの水」という意味らしい。スペルアウトしたことがなくて知らなかった。

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コミックストア(cöln comic haus)も見かけた。

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このコミックストアもそうだが、街を歩いていて気になったのがときたま見かけるCölnという綴り。Kじゃないのかなと思って少し調べた所、19世紀なかばまではCとKが混在していたが、その後フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の時代にCöln表記を導入、第一次世界大戦が終わってヴァイマル共和制になった時に再びKöln表記になったという流れらしい(参考: Cöln – KoelnWiki)。国境も近いしフランス語の影響でも受けたのかなと個人的に推測(そして期待)していたのだが、残念ながら予想が外れた。

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そろそろ足が疲れてきたなという所でホテルへ帰る。途中で見かけたお土産屋さんでケルシュグラスを買った。体調も悪かったのでスーパーで夕食用のパンを購入した(本当はケルシュのお店で夕ご飯を食べたかった)。ついでにケルシュも何本か買った。頭が働いていなかったせいか、ミスって1本だけアルコールフリーのケルシュを買ってきてしまった(Gaffel Kölsch)。

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左はヴィーガン用のハンバーガーで、右はピザトースト的なもの。ヴィーガンハンバーガーは興味本位で買ったのだが、ドイツで肉ばかり食べている自分にとってはやや物足りないかなという味だった。挟んであるパテも、見た目は完全にミートパテなのだが、味は全然違った。豆とかを使って作っているのだろうか。日本にいた時はこのようなハンバーガーは見なかったが、今後普及していくのかもしれない。

そんなことを考えつつ、アルコールフリーケルシュと一緒にパンを食べ終えた。ちょうど食べ終えた頃に頭痛がぶり返してきたので、さっとシャワーを浴び、マラソンの準備をして寝た。