おもなカテゴリ→ 海外旅行 マラソン

7/19日常

7/15-7/18でSPring-8に出張に行ってきた。不具合があって途中で帰ってきたが、ビームラインを初めて見学することができて勉強になった。

7/15は移動。家からSPring-8までだいたい6時間くらいかかった。道中は資料の作成でてんてこまいしていた。

f:id:fukuponponpon:20200719175123j:plain

f:id:fukuponponpon:20200719180332j:plain

きれいな山々

7/16-7/17は装置見学や作業を行った。関東は雨続きだがこちらは快晴だった。余談だが鹿に会うことができた。

f:id:fukuponponpon:20200719180544j:plain

f:id:fukuponponpon:20200719180652j:plain

f:id:fukuponponpon:20200719180755j:plain

蓄積リング遠景

f:id:fukuponponpon:20200719181758j:plain

鹿

7/18にチェックアウトし、家に戻った。木々に囲まれた気持ちの良い所だった。

4/2日常

コロナ禍の煽りを受けて外出自粛となり、研究室もテレワークになったので、息抜きついでに日記を更新しようと思う。備忘録を兼ねて。

新年度が始まり、D3になった。長かった学生生活の最後の1年になるが、あまり実感が湧かない。自分がB4で研究室に配属された時の偉大なD3の先輩方の姿を思い返すと、自分が「模範的な」D3であるかどうかは疑わしい。自分は本当に博士号をとっていい人間なのだろうか、もっともっと身に付けるべき能力があるのではないだろうかなど、思う所はたくさんある。

B4で研究室に配属され、テーマをもらった時のことは今でもはっきり覚えている。新奇物性の発現、新規物質の合成など魅力的なテーマをいくつか提示されたが、僕が考えたのは「難しそうなのはやめよう」ということだった。根拠としては、自分の頭がそこまで上等ではないと自覚していたこと、最初は簡単そうな物質で実験して実験技術や研究のいろはを自分の中に叩き込む必要があると考えたことの2点がある。分不相応な難しいことをいきなりやって成功する道理はない(実験系ではビギナーズラックも少なからずあるけれど…)。合成・解析が簡単かどうかなど当時B4の僕に判断できるはずもなかったので、構成元素の数を判断材料にした。そこで、3元系などの多元系物質ではなく、2元系の物質を研究対象として選んだ。僕の場合、この判断は間違っていなかったと思う。

5月頃から与えられたテーマをもとに実験を開始した。とはいえ、最初は何も分からないので先生や研究員さん、博士の先輩に言われた通りに手を動かすだけ。それでも、扱う装置が全部目新しくて新鮮で、毎日わくわくしていた。超高真空下での薄膜合成、1000度を超える高温での粉末焼成など、初めて経験することばかりで実験が楽しかった。そんな中である日先輩が「1年のうちで研究が楽しいと思える日はあるとしても5日」「B4が一番実験を楽しめる」と仰っているのを聞いて、失敗してもなるべくめげずにいようと決めたこと、毎日大事に過ごさないとなと思ったことを覚えている。テーマを始めて半年ほどは全く結果が出ず、毎週のプレゼンも物凄く緊張して臨んでいたのだが、まあ楽しかった。実験して飲んで皆で騒いで、という毎日。実験ではひそかに「博士の先輩に負けないくらい頑張りたい」と考えていて、飲み会で実験のコツとかを教えてもらったりしていた。進路については、修士のあと博士課程に進もうか就職しようか迷っていた。

M1の前半でB4のテーマをまとめ、M1の9月頃になって同じ物質で新テーマを開始。同時に外資系の会社の就活を始めた。とりあえず面接の練習にもなるし、落ちたとしても日系メーカーがまだ残っていると考えての行動だった。博士課程は就職難かつ将来お金が稼げない、そして「普通」ではないと思っていたため、なんとなく進路の選択肢から消していた。ここからM2の5月までが大変だった。外資系の就活は全滅し、気付いたら日系メーカーの面接が開始。企業説明会に行っても、企業研究の何が楽しいかが分からない。日系メーカーの選考もどんどん落ちてゆく。自分より遅く就活を始めた同期が内定を取っていく。いつの間にか本業の研究もおろそかになっており、M2なのにB4の時の自分より実験量が少ない。「僕は何をしているんだろう」と自己嫌悪に陥る。しぜん、家族・研究室の周りの目も冷たくなる。M2の5月末、「これに落ちたらもう後がない」と思って大阪で受けた会社の最終面接に落ちた。

僕の中で「就活失敗博士課程進学」はいちばん避けたいルートだった。まず長々と就活を続けておいて全滅するという点が非常にかっこ悪い。加えて、博士課程は研究をしたい人が行く所であり、決して就活に失敗した人の受け皿ではない。また、博士課程に進んだとして、僕は就活によってM1後半~M2前半という長期間を「失って」いるのだから、能力的にも博士課程を乗り切れる気がしない。

持ち駒がなくなって八方塞がり、自分にとって最悪に近い状況になり、そこで初めて就活を通じて感じていた違和感に気付いた。そもそもB4で2元系のテーマを選んだのは「自分に研究や実験技術のいろはを叩き込むため」であり、その基礎を活かした挑戦的な研究はまだできていない。企業でそんな研究ができる見込みもない。自分で研究をデザインし、四苦八苦してテーマをまとめ上げたことがない。面白いけど高難易度なテーマに全力でぶつかったことがない。好き勝手実験してみたい。そういったことがどこか心残りだった。そう考えて博士課程進学を決めた。

いくら御託を並べたって就活失敗博士課程進学であることに変わりはない。自分を納得させるという意味でも自分自身を「博士課程学生」としてqualifyする必要があった。そこで、自分勝手ではあるがD1の間の1年間、海外の研究室に行くことに決めた。海外に行っただけでは意味がないと考えていたので、自分主導のテーマを成功させ、論文なり学会なりといった形にまとめようと決めた。かなり難しいテーマを選んだのだが、案の定合成+αくらいしかうまくいかなかった。だが、結果的に学会には出せたし、論文としてもなんとか出せるかなという感じにはまとまった。

D2の最初に日本に帰ると、研究室ではいつの間にか自分が一番上の学年の学生になっていた。実験するかたわら、博士学生として研究室の後輩たちを眺めて頭に浮かぶのは、かつての自分と偉大な博士の先輩方の姿である。彼らにとって僕はどう見えているのか。僕の発表、実験をどう見ているのだろうか。かつての先輩方には及ばずとも、何か刺激を与えられているだろうか。

そして今にいたる。論文の草稿を書いても赤ペンだらけになるし、発表の構成は油断するとぐちゃぐちゃになるし、自分で考えたテーマは失敗続きである。B4のテーマ選びに始まりM2での就活失敗を経て、「模範的な」D3に今なれているか、博士号を取るに値する人間にこれからなれるのかどうかはまだ分からない。

以上、B4で選んだ思い出深いテーマの論文が昨日アクセプトされて思い出したことだった。

 

3/3 トロムソ散策2日目

トロムソ観光2日目。明日はほぼ移動だけなので実質今日が最終日。起床して朝食を食べ、早速出かける。最初の目的地は北極圏水族館(Polaria)。向かう間にも色々と面白そうな建物を見かけた。

f:id:fukuponponpon:20190308074615j:plain
f:id:fukuponponpon:20190308074833j:plain

f:id:fukuponponpon:20190309230134j:plain

Ølhallen(ビアホール)。今回の旅行では残念ながら行けなかった。

f:id:fukuponponpon:20190309230429j:plain

しばらく歩き、Polariaに到着。ドミノ倒しのような不思議な形をしている。

f:id:fukuponponpon:20190309230752j:plain

早速中に入ってみる。入り口でチケットを購入すると、受付のお姉さんが「あと10分くらいでショートムービーが始まるのでぜひ」というのでまずはシアターへ向かう。北極圏の地形や、生息している動物に関するムービーだった。酷寒の北極の大地にも動物が生息している、という事実は実にすごいことだと思った。ここトロムソへ来る前にも当然ホッキョクグマやアザラシ、トナカイ、キツネなどが北極圏に生息していることは知っていたが、実際にトロムソへ来て山というよりは雪の塊と表現した方がいいような周辺の山々を眺めると、それはなおさら驚くべきことのように思えた。まあトロムソは北極圏の中では非常に暖かい方らしいけれど…。

ムービーを見終えたあとはいよいよ水族館へ。アザラシや巨大水槽の魚たちを眺めながらゆっくり周る。巨大水槽では北極圏の魚たちが泳ぎ回っていた。

f:id:fukuponponpon:20190309232554j:plain

f:id:fukuponponpon:20190309232923j:plain

ゴツい

f:id:fukuponponpon:20190309233250j:plain

ぶれぶれ

f:id:fukuponponpon:20190309233422j:plain

サービス精神旺盛

f:id:fukuponponpon:20190309233542j:plain

一通り周ってからギフトショップでお土産を購入。水族館を後にし、お土産をいったんホテルに置いてからストールスタイネン(Storsteinen)山のロープウェー乗り場に向かう。Storsteinenは大きな(Stor)岩(stein)という意味らしい。“Stein = 岩”はドイツ語と全く同じである。山は本土側にあるため、ロープウェー乗り場に行くには全長およそ1 kmのトロムソ橋を渡る必要がある。橋の上から見た風景が気になったため、歩いて渡ることにした。

f:id:fukuponponpon:20190309234611j:plain

橋の上は風が強く寒かったが、景色が綺麗だった。

f:id:fukuponponpon:20190310000538j:plain

橋の終わりに差し掛かった所で北極教会が正面に現れた。

f:id:fukuponponpon:20190310001049j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310001938j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310002554j:plain

凍えていたのと興味があったのとで入場することにした。建築にあかるい訳ではけしてないが、大きさの違う三角のパーツを組み合わせて採光しているのは斬新だなと思った。クリオネを象ったような正面のステンドグラスも見事である。

f:id:fukuponponpon:20190310002309j:plain

手足の指の感覚が戻ってきた所で北極教会を出てロープウェー乗り場へ。乗り場は少々高台にあり、トロムソの都市部とその奥に連なる山々を一望することができた。

f:id:fukuponponpon:20190310003508j:plain

運賃210 NOKを払ってロープウェーに乗り込む。ものの数分で頂上に到着した。さっそく展望台へ。空と地面の割合がおよそ半々である。山の上なだけあってとても寒かった。

f:id:fukuponponpon:20190310004101j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310004718j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310004850j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310005125j:plain

この展望台のある所がいちおう“頂上”駅なのだが、上の写真を見ると分かる通り、もっと上を目指そうと思えば目指すことができる。日が暮れるまで時間があったため、無理のない範囲で登ってみることにした。

f:id:fukuponponpon:20190310005700j:plain
f:id:fukuponponpon:20190310010010j:plain
f:id:fukuponponpon:20190310010615j:plain

頂上まで行ってみたい気持ちはあったが、20分ほど登った所で日が傾いてきたので引き返した。

f:id:fukuponponpon:20190310010811j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310010954j:plain

てっぺんまではまだ遠い

駅に帰る途中、岩にスマホを立てかけて何枚か写真を撮ったのだが、その時にどこからかレミング(ノルウェーレミング?)が出現したのには驚いた。ころころしていてかわいかった。雪と岩しか周りに見当たらないが、よく生きられるもんだと思った。ともあれ、北極にしか生息しない生き物の野生の姿を見ることができて良い記念になった。

f:id:fukuponponpon:20190310011356j:plain

駅に戻った頃には体が冷え切っていたため、カフェでホットチョコレートとコーヒーを買って飲んだ。ベンチに座って待つこと1時間。日が沈んで街に明かりがともり始めた。

f:id:fukuponponpon:20190310012533j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310012738j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310012917j:plain

実際に目で見るともう少し静かな感じの明るさなのだが、どちらにせよきれいだった。本当ならこの景色を眺めながらゆっくりしたい所なのだが、カフェの展望席は満席、屋外の展望台は寒すぎて10分いるのが限界という状況だったため断念。ロープウェーに乗って下山し、ホテルまで歩いて帰る。

f:id:fukuponponpon:20190310015922j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310020116j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310020257j:plain

トロムソ橋の上は行きよりも更に風が強くなっていて寒かったため、全速力で走って渡った。急いで渡ったが、それでも顔の肌と手足の感覚はなくなった。もっと防寒してくればよかったと遅まきながら後悔。

ホテルの近くのイタリアンレストラン(Da Pinocchio)で夕食。店員さんがかっこいい上に優しかった。ビールと一緒にサラダとスパゲッティを食べた。空腹かつ冷えた体に沁みた。

f:id:fukuponponpon:20190310020524j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310020820j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310020908j:plain

f:id:fukuponponpon:20190310021001j:plain

ホテルに帰り、残っていたビールを平らげてから帰国の準備をして就寝。 

3/2 トロムソ散策

オーロラハント2日目。快晴。8時半頃に起床し、朝食を買いにロビーへ。

f:id:fukuponponpon:20190307035311j:plain
f:id:fukuponponpon:20190307035421j:plain

これだけで値段は90 NOK(1200円くらい)だった。物価の高さを嘆きつつ、出かける支度をする。特に目的地を決めずにぶらつくことにした。

最初に着いたのはトロムソ大聖堂。プロテスタントの聖堂としては世界最北らしい。休日だからか、中には入れなかった。

f:id:fukuponponpon:20190307040116j:plain

大聖堂の脇を通り抜け、そのまま海沿いへ。チョコに砂糖をたっぷりまぶしたようなノルウェー本土側の山々がきれいに見えた。

f:id:fukuponponpon:20190307040712j:plain

f:id:fukuponponpon:20190307041344j:plain

しばらく海岸に沿って歩き、寒くなってきた所でギフトショップに寄った。北極圏到達証明書(Polar Certificate)もショップ近くのTourist information centerで買えるということで、記念に購入した。

時間を見ると12時を回っていたため、昼食をとることにする。ホテルにお土産を置いてから、図書館近くのBardus Bistroというお店へ。英語が問題なく通じて安心した。

f:id:fukuponponpon:20190307042517j:plain

モダンな図書館

f:id:fukuponponpon:20190307042741j:plain

Bardus Bistro

f:id:fukuponponpon:20190307043018j:plain

おしゃれな店内

入ってまず飲み物を聞かれたため、ビールを注文した。ノルウェー初ビールである。ラベル右下に書いてある“Mack”というのが醸造所の名前らしい。世界最北のビール醸造所もマックビールの醸造所とのこと。

f:id:fukuponponpon:20190307043302j:plain

ちなみにノルウェー語とデンマーク語でビールはøl、スウェーデン語ではölである。ただしドイツ語ではÖlは油という意味になる。なぜだろう…。

食事はその日のおすすめ魚介料理を頼んだ。

f:id:fukuponponpon:20190307044408j:plain

白身魚に甘めのソースを絡め、海草やパセリを添えたもの。おいしかった。食後にコーヒーを飲んでゆっくりしたあと、散策を再開する。

f:id:fukuponponpon:20190307045238j:plain

ノルウェーで救急車を呼ぶ時は113

f:id:fukuponponpon:20190307045710j:plain

映画館

しばらく歩いてから、近くにあった北極博物館(Polarmuseet)へ。ここでは北極圏の暮らしや北極探検に関する展示を見学できる。ツアー客でとても混雑しており、ゆっくり見ることができなかった。

f:id:fukuponponpon:20190307050122j:plain

f:id:fukuponponpon:20190307050404j:plain

ホッキョクグマ

一通り展示を見終え、博物館をあとにする。オーロラが見えるようになるまでまだしばらく時間があったので、スーパーで買い出しをした。ビールも無事に買うことができた。

f:id:fukuponponpon:20190307050747j:plain

f:id:fukuponponpon:20190307050857j:plain

白身魚を干したもの。本当に干しただけという感じの味。

ホテルへ戻り、オーロラアプリを見ながらホテルでゆっくりする。19時前にホテルを出発し、昨日と同じくPrestvannet湖へ向かった。

湖畔でしばらく待っていると、だんだんとオーロラが見え始めた。昨日よりややぼんやりしている。昨日の反省を生かし、露光時間を調整できるアプリを入れたiPadでオーロラ撮影を試みたが、ぼんやりとした写真しか撮れなかった。写真を撮ろうと奮闘してオーロラを見ないのも本末転倒な気がしたので、撮影は早々に諦めてオーロラをひたすら眺めることにする。雪が音を吸収しているのか、あたりはとても静かだったため、オーロラ観賞に集中することができた。

1時間ほど経った所で周りに人が増え始め、加えて体も冷え始めてきたので退散。ホテルに帰ってから買ってきたビールを飲む。IPAをのぞくとどれもさっぱりした味わいだった。眠くなってきた所で就寝。

3/1 ノルウェーへ

f:id:fukuponponpon:20190309235603p:plain

トロムソ地図

オーロラを見に行くためにノルウェー・トロムソに向かった。初の北極圏ということで気分が高まる。

ライプツィヒ・ハレ空港からフランクフルト空港、オスロ空港で飛行機を乗り継いでトロムソ空港へ。フランクフルトで軽く昼食をとった。去年ブリュッセルへ行った時によった店と同じである。

f:id:fukuponponpon:20190306081157j:plain

オスロ空港ではなぜか1回外に出された。EU非加盟だからだろうか。ついでにeduroamがつながって驚いた。

f:id:fukuponponpon:20190306081946j:plain

10:30にライプツィヒを発ったが、結局トロムソに着いたのは19時過ぎだった。結構遠かった。

トロムソ空港から市街地まではFLYBUSSEN AIRPORT EXPRESSで向かう。往復160 NOK(1 NOKはだいたい13円)と少しお高め。20分ほどで市街地へ到着した。

まずはホテルにチェックインし、その後夕食がてら散歩に出かける。

f:id:fukuponponpon:20190306082851j:plain

世界最北のセブンイレブン

目星をつけていた店が満席で入れなかったため、スーパーで買い出し。20時以降(土曜は18時以降)のアルコール販売は法律で禁止されているため、ビールは買えなかった。一旦ホテルに帰り、夕食をとる。

f:id:fukuponponpon:20190306083952j:plain

フィッシュケーキ、トナカイ肉のスティック(?)、パン

良い感じにお腹が膨れた所でオーロラを見にPrestvannet湖へ。オーロラ観測アプリを使って出発の頃合いを見計らった。

My Aurora Forecast & Alerts

My Aurora Forecast & Alerts

  • jRuston Apps
  • Weather
  • Free

湖へ向かっている途中でも既にうっすらとした雲のようなオーロラが見えた。街灯ありでもオーロラが見えるのなら、真っ暗な所では更にはっきり見えるに違いないと期待に胸を高鳴らせつつ歩く。美しいトロムソの夜景も眺めることができた。

f:id:fukuponponpon:20190306085256j:plain

25分ほど歩いた所でPrestvannet湖へ到着。遊歩道沿いにオーロラが見えそうな場所を探す。ちょうど街灯もなく開けた場所を見つけたため、しばらくそこで粘ることにした。最初はうっすらとしたオーロラしか見えなかったが、待っているとだんだんオーロラの形状がはっきりしてきた。スマホしか持ってきていなかったため、写真は撮ることができなかった。まあ写真はプロの人がたくさん撮ってるしいいかな…と思いつつオーロラを観賞する。空の端から端までレースのカーテンのように軽やかにはためくオーロラはとても美しかった。トロムソでは結局3泊したが、結局この日のオーロラが一番はっきりしていた。屋内でワインでも飲みつつオーロラを楽しめたら最高なのになあと考えつつ、現実の自分は寒さの中で手足の指の感覚を失いつつあったため、湖をあとにした。

f:id:fukuponponpon:20190306085604j:plain

ホテルへ帰ったあと、シャワーを浴びて寝た。

12/26 クリスマスマーケット@ザルツブルク

今日は少し足を伸ばしてザルツブルクのクリスマスマーケットへ。本来クリスマスマーケットはキリストの誕生日に備える期間(Advent, 待降節)のはずなのに、なぜ12/26になってもやっているのか…?などという疑問はさておいて、RegionalExpressに乗車。

ミュンヘンから電車に揺られることおよそ1時間40分。ザルツブルク中央駅に到着する。オーストリアもドイツ語圏であるため、全く違う国に来た感じがしない。この垣根の低さも欧州ならではである。

まずはバスに乗ってミラベル庭園へ。有名な「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台である。遠目に見えるのはホーエンザルツブルク城

f:id:fukuponponpon:20190215034430j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215035144j:plain

ミラベル庭園を少し歩いた後、クリスマスマーケットが行われているResidenzplatzに向かう。途中でモーツァルトカラヤンといった著名な音楽家ゆかりの場所をたくさん見かけた。

f:id:fukuponponpon:20190215043207j:plain

カラヤンの生家

ミラベル庭園で購入したザルツブルクカードを使おうということで、モーツァルトの住んでいた家やモーツァルトの生まれた家にも行った。

f:id:fukuponponpon:20190215043431j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215043518j:plain

モーツァルトの生きていた頃はもちろんこんな金ぴかの文字ででかでかと“Mozarts Geburtshaus"なんて書かれてはいなかったんでしょう…。モーツァルトの使っていたバイオリンや楽譜からモーツァルトの顔や身長に関する情報に至るまで、様々な資料が展示されていた。

f:id:fukuponponpon:20190215044813j:plain

モーツァルトの生家のトイレに貼ってあった写真。和式じゃあるまいし、こんな態勢とる人いるのか…?

ザルツブルクの街並みがイタリアのバロック様式からオーストリアバロック様式に移り変わりつつあった1700年頃に建造された三位一体教会(Dreifaltigkeitskirche)にも行った。

f:id:fukuponponpon:20190215044233j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215044331j:plain

小ぶりながらも静かで落ち着いた雰囲気の美しい教会だった。

ザルツブルクを取り囲む山々を眺めつつ、石畳の通りを歩いていく。ザルツブルクに限らずヨーロッパの通りは全体的に景色を意識して作られているようで、大きい都市などにおいても閉塞感を感じることが少ない。都市設計にこだわりを感じる。

f:id:fukuponponpon:20190215044540j:plain

そしてクリスマスマーケットに到着。けっこう混雑していた。マグカップをゲットするべく早速ドリンクを購入。連日のグリューワインで胃腸がやられていたため、ミルクココアっぽいやつを選んで購入。

f:id:fukuponponpon:20190215045228j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215050043j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215045344j:plain

お酒だった。しかも蒸留酒ベースらしく、度数が結構高い。チョコを溶かしつつ飲んだ。おいしかったが腹はやられた。

クリスマスマーケットを後にし、ザルツブルクを一望できるホーエンザルツブルク城へ向かう。高速ロープウェーに乗り、山の上へ。ザルツブルクカードのおかげでチケット購入列に並ぶことなくすいすい乗車できた。とりあえず街と山の写真を撮りまくる。気持ちのよい夕暮れだった。

f:id:fukuponponpon:20190215050456j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215050706j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215050855j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215050937j:plain

城内にあるホーエンザルツブルク城に関する展示を通り抜けててっぺん近くへ。

f:id:fukuponponpon:20190215051310j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215051350j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215051436j:plain

山好きな自分にとっては絶景だった。この景色を見ながら1日中ぼーっとしていられると思うくらいである。残念ながらそこまでの時間はないので再び城内へ戻る。

ちょうど日も暮れかけであり、城壁の砲門らしき所からザルツブルクの夜景を眺めることができた。

f:id:fukuponponpon:20190215051823j:plain

日本ではなかなか見られない、暖色を基調とした都市の夜景である。紺と紅色からなる夕闇とのコントラストがよい味を出している。

この時間帯は山々のシルエットもくっきり浮かぶ。

f:id:fukuponponpon:20190215052327j:plain

城からの夜景を堪能したあと、ロープウェーに乗って街へ戻る。

f:id:fukuponponpon:20190215052538j:plain

ライトアップされたホーエンザルツブルク城

ザルツブルク中央駅まで歩き、そこからミュンヘンへ戻る。マグカップもたくさん集まり、母・弟ともども大満足である。

f:id:fukuponponpon:20190215053045j:plain

明日のノイシュヴァンシュタイン城観光に備えて早めに就寝。

12/25 ミュンヘン散策2日目

今日もミュンヘンを散策。ふたたびMarienplatzを起点にし、今度は南下。Marienplatzから新市庁舎を見ると、時計のからくりがくるくる回っていた。ちょうど12時だったらしい。

f:id:fukuponponpon:20190215030404j:plain

写真だと分かりにくい…?

まずはペータース教会(Peterskirche)に上ってミュンヘンの街並みを眺める。めちゃくちゃ寒かったがよい眺め。

f:id:fukuponponpon:20190215030723j:plain
f:id:fukuponponpon:20190215030803j:plain

教会の中は下の写真のような感じだった。

f:id:fukuponponpon:20190215030954j:plain

教会を出てからミュンヘン市立博物館(Münchner Stadtmuseum)へ。ミュンヘンの文化や街並みが変遷していく様子を細かく知ることができた。中でもミュンヘンの街と移民の関係について大きく場所が割かれていたことは非常に示唆的であった。Karl Arnoldによるこんな風刺画も。

f:id:fukuponponpon:20190215031601j:plain>

市立博物館をあとにし、遅めの昼食をとる。近くにあったHackerhausというお店へ。割と有名なお店らしい。というかクリスマスに開いてるのなんて有名なお店くらい、というのが正しいかもしれない。Hacker-Pschorrというミュンヘンのビール会社の直営店であり、おいしいビールを飲むことができる。ビールの最小単位が1Lな所がいかにもミュンヘンという感じでたいへんよかった。家族のためにコーラを頼もうとしたらふふんと笑われたのも印象的だった。決して悪口ではない。

f:id:fukuponponpon:20190215032805j:plain

シュニッツェル&ビールというデブまっしぐらなメニューをおいしく頂いた。

その後ホテルに戻って明日のザルツブルク行きの準備をした。少し飲み足りなかったので、ニュルンベルクで買った陶磁器ジョッキでビールを飲んだ。

f:id:fukuponponpon:20190215033456j:plain